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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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景清あざ丸刀の事其弐

 千秋せんしゅう季光すえみつが持っていたのは、かつて源平合戦の頃にいたたいらの景清かげきよという盲目の武将の名刀あざ丸でした。


 そのあざ丸を差していたがために、季光は討ち死にしたと言われました。


 そして、美濃方の武将である陰山かげやま一景かずかげがあざ丸を手に入れて差し、十一月の合戦に参陣しました。


 その折、大垣城から射かけられた矢が一景の左眼を射抜きました。


 それを引き抜いたところ、続けざまに右眼も矢で射抜かれてしまいました。


 あざ丸は、巡り巡って織田方の武将である丹羽にわ長秀ながひでが手に入れました。


 そのせいかどうか、長秀は眼病をわずらうようになりました。


「その刀を所持すると目を患うと聞きました。熱田神宮に奉納された方が良いと存じます」


 周囲の者に勧められて長秀が熱田神宮にあざ丸を奉納したら、嘘のように眼病が治ったそうです。


 物語の本筋と全く関係がないと思う地の文です。


「うるさい! 余計な事を申すな!」


 地の文のちょっとした感想に激怒する信長公記の筆者の太田牛一です。

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