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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
89/2152

三郎五郎殿御謀叛の事其壱

 左京とは異母兄弟にあたる広京は元猿のくせに跡目を継いだ左京の事が気に食わず、謀叛を起こす気満々でした。


「元猿と言うな!」


 しつこくボケる地の文に切れる左京です。


 広京はただ闇雲に左京を憎んでいた訳ではありません。


 斎藤道三亡き後の美濃に目をつけ、当主となった斎藤新九郎真澄と申し合わせました。


 その内容は、


「左京は敵が攻めてくると、いつも我先にと軽々しく出陣する。左様な時、私も出陣するのだが、必ず清洲の町を通る。すると、城の留守居役の佐脇藤右衛門がいつも出迎えて、接待してくれるので、この次も藤右衛門が出てくるだろう。その時、藤右衛門を殺害させ、混乱に付け入って城を乗っ取り、合図の狼煙を上げよう。それを見たらすぐに美濃勢は川を渡り、攻め寄せて欲しい。この三郎五郎(広京の事)も軍勢を出し、左京の味方のふりをして、いざ合戦になったら、左京を背後から襲撃しよう」


 見事なまでの挟み撃ちの計画を密約していました。


 

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