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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
84/2152

左京大良より御帰陣の事其壱

 斎藤新九郎真澄は合戦が終わり、首実検をしてから、左京の陣がある大良おおら口へ軍勢を向かわせました。


 左京の軍勢も大良から三十町(約三・三キロメートル)程出撃しました。


 そして、および河原(所在不明)で激突しました。


 足軽同士の戦いになって、山口取手介が討死し、土方彦三郎が討死し、森可成は千石又一と渡り合い、馬上で斬り合い、可成が膝のあたりを斬られて引き下がりました。


 道三討死の報告を受けていた左京はこれ以上の消耗は得策ではないと判断し、大良の本陣まで後退しました。


 尾張とは大きな川が隔てているので、兵も牛馬も全て撤退させ、


殿しんがりはこの上総介が引き受ける」


 大見得を切って一番に逃げ帰りました。


「違う! 断じて違う!」


 史実を捻じ曲げる地の文に切れる左京です。


 左京の乗る船が一艘だけになると、真澄の軍から騎馬武者が数人川の端まで近づいてきました。


 左京が鉄砲を続けざまに撃たせたので、敵はそれより先には近づきませんでした。

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