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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
82/2152

山城道三討死の事其伍

 斎藤山城守道三が悦に入っている時、新九郎真澄が二番槍で多くの兵を引き連れて川を渡ってきました。


 道三は急いで陣を構え直し、両軍の睨み合いが始まります。


 先に動いたのは真澄の軍の武将の長屋甚右衛門でした。


 道三の陣からは柴田角内という者が一人で進み出ました。


 二人は両軍の真ん中で渡り合い、やがて勝敗が決し、柴田角内が晴れがましい手柄を立てました。


 それを機に両軍が一斉にかかり合い、入り乱れて火花を散らしました。


 しのぎを削り、つばを割り、あちらこちらで各々が活躍をしました。


 長井忠左衛門は道三と渡り合い、道三が振り下ろした太刀を押し上げ、ガバッと懐に食らいつき、道三を生け捕りにしようとしているところに、荒武者の小真木源太が駆け寄り、道三の足を薙ぎ払い、首級を挙げました。


 忠左衛門は一番手の証拠とばかりに、道三の鼻を削ぎ取って行きました。


「斎藤山城守道三殿、討死でござる!」


 左京のところに伝令が走ってきて告げました。

 

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