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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
72/2152

火起請御取り候事其壱

 尾張の国の海東郡の大屋村(現在の愛知県稲沢市)に織田総京の家臣で、甚兵衛という庄屋がおりました。


 その隣の村の一色(同稲沢市)に左介という者がおりました。


 甚兵衛と左介は非常に親しい間柄でした。


 ある年の十二月の中頃、甚兵衛が年貢を納めるために清洲へ出かけた留守に左介が甚兵衛の家に夜盗に入りました。


 甚兵衛の女房が目を覚まして、左介に掴みかかって刀の鞘を取り上げました。


 この一件を清洲に訴え出て、お互いが守護に言い分を申し立てました。


 左介はその当時実権を握っていた左京の乳兄弟の池田恒興の家臣でした。


 火起請(熱した鉄を素手で持ち、持てなかった方の申し立てを虚偽とする裁定)で白黒をつける事になりました。


 山王社の前で奉行衆が並び、お互いから立会人を出しました。


 ここで、天道は曲げられないという恐ろしい事が起こりました。


「そうなんですか」


 このように凄まじい事をしようとしている時であっても、樹里は笑顔全開です。

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