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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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みのの国へ乱入し五千討死の事

 さて、時はしばらくさかのぼります。


 左京の父である等京は斎藤山城守道三の美濃へ攻め込み、三河へも兵を送るという忙しい日々でした。


 天文十六年九月三日、等京は尾張勢を従えて美濃に攻め込みました。


 二十二日には、斎藤山城守道三の居城である稲葉城下の村を焼き払い、町の入り口まで押し寄せました。


 日暮れ時になったので、織田勢が引き上げようとした時、まるでそれを狙っていたかのように道三の軍勢が押し寄せました。


 不意を突かれた等京の軍勢は総崩れとなり、弟の康京が討ち死にしてしまいました。


 織田勢は奮戦虚しく敗走し、等京は命からがら、尾張へと逃げ帰りました。


 その時、五千人が命を落としたと伝えられていますが、どうやら盛っていたようです。


「うるさい! 細かい事を申すな!」


 信長公記の筆者である太田牛一は、つまらない事が気になる地の文に切れました。


「そうなんですか」


 道三の娘で美濃一番の美人と言われている樹里は笑顔全開で応じました。

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