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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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勘十郎殿・林・柴田御敵の事其玖

 八月二十四日の午の刻(正午前後)に、まずは辰巳(南東)の柴田勢に向かって、過半数の兵を差し向けました。


 さんざん、押し合い圧し合い、左京方の武将の山田治郎左衛門が討ち死にをしました。


 その首は柴田勝家が獲りましたが、勝家自身も負傷し、後退しました。


 佐々孫介その他屈強の者が次々に討たれ、兵達は左京の方へと逃げてきました。


 その時、左京の周りには、織田勝左衛門、織田房京、森可成、他槍持ちの中間衆が四十人程いました。


 房京、可成の二人が、柴田勢の土田の大原を突き伏せ、揉み合って首を獲ったところへ、双方からかかり合い、戦いました。


 この時、業を煮やした左京が、


「何をしておるか!」


 大声で怒鳴りました。すると柴田方の兵達も、主君である左京の怒りに恐れをなし、身を竦めてしまい、遂には隊列を崩して逃げ出しました。


「敵方の兵達も元は左京様のご家来衆です。左京様が前に出れば、必ず怯みます」


 樹里の言葉を思い出す左京です。

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