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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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勘十郎殿・林・柴田御敵の事其弐

 秀孝の兄で左京の弟である行京は、直ちに末盛城から守山城へ駆けつけ、城下に火を放って、城を丸裸にしてしまいました。


 左京も、清洲城から三里(約十二キロメートル)を休まずにただ一騎で駆け通し、守山の入り口の矢田川で馬に水を飲ませました。


 そこへ孫十郎次京の家臣の犬飼内蔵が駆けつけ、


「孫十郎殿は直ちにどこへとも知れず逃げてしまいました。城にはどなたもおりませぬ。城下は行京殿が焼き討ちされました」


 それを聞いた左京は烈火の如く怒り、


「我らの弟とあろう者が供も連れず、下僕のように馬一騎で駆け回るとは、話の通りであるとすれば、開いた口が塞がらぬ。例え生きていたとしても、赦す事はできぬ」


 そのまま清洲に戻ってしまいました。


 この焼き討ちの一件が、また左京と行京の間に遺恨を残すのでした。


「そうなんですか」


 それでも、左京の正室の樹里は笑顔全開で応じました。


 今後の展開が楽しみで、心ならずもわくわくしてしまう地の文です。

 

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