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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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村木ノ取出攻めらるるの事其参

 翌二十二日は、◯リエモンも想定外の大風になりました。


 左京は退くという事を知らない阿呆猿なので、


「御渡海は無理にございます」


 船頭達が止めましたが、


「源平の頃、渡辺福島で源九郎判官義経と梶原平三景時が進むか退くかで争った時の風もこれくらいであったはず。何としても船を出せ」


 半ば脅すようにして出港させました。


 信じられない事に、廿里にじゅうり(約七十八キロメートル)を半刻はんとき(およそ一時間)で押し渡り、向こう岸に着きました。


 相当話を盛っていると思う地の文です。


「あれこれといろいろとうるさい!」


 地の文の数々のボケに対してまとめて切れる左京です。


 その日は野宿をして、左京自身はすぐに小河まで行き、水野忠政の次男である下野守信元に会い、状況を聞きました。


 戦況の確認を終えた左京はそのまま小河に泊まりました。


(樹里様……)


 正室の樹里の膝枕が恋しくて涙ぐむ左京です。


「そのような事はない!」


 本当の事をバラされて狼狽える左京です。

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