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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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村木ノ取出攻めらるるの事其弐

 天文二十三年一月二十日、斎藤山城守道三が送った留守居隊は尾張に到着しました。


 左京は、留守居隊に那古野城近くの志賀、田幡の両郷に布陣させ、二十日に陣取り見舞いとして自ら出かけ、大将である安藤守就に挨拶しました。


 翌日、左京は出陣する予定でしたが、家老の林秀貞とその弟の美作守みまさかのかみが不服を申し立てて、林の与力である前田与十郎のいる荒子あらごの城へ退去してしまいました。


 家老衆が、


「如何致しましょう?」


 左京に尋ねましたが、


「そうなんですか」


 正室の樹里が笑顔全開で応じたので、


「苦しゅうないぞ」


 まるで時代劇のような台詞で応じてみせる左京です。


「時代劇とは何ぞや!?」


 意味不明な言葉を発した地の文に全力で切れる左京です。


 そして一月二十一日、「きんと雲」に乗って出陣しました。


「違う! ものかはという名馬だ!」


 隙を見ては適当にボケまくる地の文に切れる左京です。


 そして、その夜は熱田(現在の愛知県名古屋市熱田区)に泊まりました。

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