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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
37/2152

山城道三と左京御参会の事其弐

 道三の申し出を快諾した左京は木曽川、飛騨川という大河を船で渡り、出かけて行きました。


「行ってらっしゃいませ」


 樹里は笑顔全開で左京を見送りました。これが今生の別れとなるとは夢にも思わずに。


「違う!」


 大幅な脚色をした地の文に切れる左京です。明智十兵衛光秀が待っているのではないのですか?


「まだ早い!」


 実は先の事を知っている地の文の行動をたしなめる左京です。


 道三がいる富田は人家が七百軒程あり、汚い事をしてしこたま金儲けをした成金がたくさんいます。


「そのような事はない!」


 町の評判をおとしめようとする地の文に切れる富田の人達です。


 道三が待ち構えている正徳寺は、大坂の本願寺から代理の住職を呼んでおり、美濃と濃尾の両方の守護から免税の許可状をもらっていました。


 パナマ文書に載せるべきだと思う地の文です。


「関係ないよ!」


 意味不明な事を言う地の文に切れる住職です。


(さて婿殿、如何致す?)


 ニヤリとして左京を待つ道三です。

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