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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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山城道三と左京御参会の事其壱

 天文二十二年四月の下旬の事です。


 正室の樹里の父親である斎藤山城守道三から、


「富田(現在の愛知県一宮市)の寺内町の正徳寺まで出向くので、お会いしたい」


 との文が届きました。


 樹里の父親であり、一番油断できない隣国の国主でもある道三が会いたがっていると知り、元猿はビビりました。


「前々世の話はよせと言っているであろう!」


 西遊記が大好きな地の文に切れる左京です。


 何故道三が突然会いたいと言ってきたのかと言いますと、道三の周りの者が、


「上総介様は本当の猿です」


 と言っていたからです。


「違う!」


 事実を歪曲して自分の都合のいいように言い換える◯◯のような地の文に切れる左京です。


「婿殿は正真正銘のうつけ者です。樹里様を早々に呼び戻しなされ」


 口さがない連中の言葉を否定していた道三ですが、あまりにも左京の奇行の話が聞こえてくるので、いよいよ心配になってしまったのです。


「ならばこの目で確かめるまで」


 道三は決断しました。

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