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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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三ノ山赤塚合戦の事其参

 左京の軍の先陣の足軽衆は、荒川与十郎、荒川喜右衛門、蜂屋般若介、長谷川橋介、内藤勝介、青山藤六、戸田宗二郎、賀藤助丞の面々です。


 敵味方があと五、六間(九〜十一メートル)まで迫った時、互いの名の知れた弓の名手達が矢を放ちました。


 左京方の荒川与十郎が、兜の眉庇の下を深々と射られて、馬から転げ落ちました。


 そこへ敵兵が襲いかかり、引きずって行こうとしました。


 味方も負けじと与十郎を引き返します。どうやら、与十郎が差している金飾りがつけられた大刀が目当てのようなのです。


 長さは一間(約一・八メートル)、鞘の部分だけでも、五、六寸(約十五〜十八センチメートル)あります。


 与十郎はすでに息絶えていましたが、敵味方入り乱れて引きずり合いました。


 そして、最後には左京方が競り勝ちました。


 あまり引っ張られたので、与十郎は身体が伸びてしまいましたとさ。


「嘘を申すな!」


 まるで昔話のオチのように話す地の文に切れる左京です。

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