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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
25/2152

三ノ山赤塚合戦の事其弐

 織田上総介左京が十九の歳、兵を八百ばかり率いて、中根村(現在の名古屋市瑞穂区)を駆け通って、小鳴海(現在の名古屋市緑区)にある三の山へ登りました。


 バカは高いところが好きだというよい見本だと思う地の文です。


「うるせえ!」


 正しい指摘をした地の文に理不尽に切れる左京です。


 それに対して、敵方の山口教吉は年は二十歳、三の山から十五町(およそ1.5km)東で、鳴海からは十五、六町北にある赤塚(現在の名古屋市緑区)へ軍勢千五百程で出陣しました。


 先陣は、足軽の清水又十郎、柘植宗十郎、中村与八郎、萩原助十郎、成田弥六、成田助四郎、芝山甚太郎、中島又二郎、祖父江久介、横江孫八、荒川又蔵です。


「教吉め、動きおったな」


 左京はその様子を三の山から見ていて、すぐに逃げ出しました。相手は自分達の倍もいるからです。


「嘘を申すな!」


 勝手に脚色を加えた地の文に切れる左京です。


「行くぞ!」


 すぐさま左京も馬に乗って出陣しました。

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