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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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備後守病死の事其陸

 馬の事を発端にして織田三郎左京と平手政秀の親子は不和となってしまいました。


 そして事あるごとに左京はその事を持ち出し、政秀を責めました。


 どこまでも心が狭くねじけていて、バカで間抜けで根性悪で不細工でヘタレな左京です。


「うるせえ! そこまで言うな!」


 すぐに話を膨らませてしまう地の文に切れる左京です。


「そうなんですか」


 それにも関わらず、樹里は笑顔全開です。


(樹里様と世継ぎを作りたい!)


 変態の左京はまた欲情しました。すると樹里はそれを察したのか、


「お世継ぎは他の女子おなごとお作りなさいませ」


「はい……」


 自分の心の内を覗かれた気がした左京はすっかり萎縮して応じました。


 


 左京はその後もふざけた格好や言動を改めずにいたので、絶望した政秀は腹を切ってしまいました。


(政秀……)


 政秀の無念を感じ取れなかった左京は、


(俺は何と不甲斐ないのだ!)


 ようやく気づいたのかと思う地の文です。


「うるせえ!」


 またしても切れる左京です。

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