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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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備後守病死の事其伍

 織田等京が病死して、嫡男の左京がアホ過ぎるので、後継者争いが勃発しようとしていました。


「俺はうつけではない!」


 あくまでもバカのふりをしているのだと言い張るバカ者です。


「うるせえ!」


 正しい判定を下したはずの地の文に切れる左京です。


 


 左京のお付きの家老の中でも、平手政秀は一番左京の所業を嘆いていました。


(このままでは行京様がお世継ぎになってしまわれるぞ)


 政秀の心配をよそに左京は相も変わらずふざけた格好を続けていました。


 政秀の長男の五郎右衛門は優れた馬を持っていました。


 それを左京が伝え聞き、


「其方の馬を譲れ」


 そう命じましたが、五郎右衛門は、


それがしも武士でござる。お譲り致しかねまする」


 強く拒否しました。政秀が間に入りましたが、五郎右衛門は頑として首を縦に振りません。


 そのせいで左京と政秀の間に深い溝ができ始めました。


 その後、左京は上総介かずさのすけ左京と名乗りました。


 左京と政秀達の不和は更に強くなってしまいました。

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