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物の怪、最後の争いを仕掛ける事其弐拾参

 北条相模守氏直は徳川内府家康からの書状を受け取りました。


(武田と上杉にあらがうためと言われ、承知したが……)


 氏直はまだ父である氏政が当主の時、家康の娘の督姫を正室として迎えています。


 家康に似ず美人でお淑やかな女性で、氏直は督姫を大切にしました。


 しかし、父氏政が織田家に反旗を翻し、氏直自身も織田とはうまくいかなくなり、織田の盟友である徳川とも暗雲が垂れ込め、督姫を浜松へ帰らせる事まで話が進みかけました。


「私はすでに北条の者です。帰る家はありませぬ」


 督姫は毅然として言いました。


(あの時よりまずい事になっている。しゅうとである内府に如何なる返答をするべきなのか……)


 氏直は迷ってました。


「お方様のご意向に沿わねば、武士としての面目が立ちませぬぞ」


 風魔風斎が言いました。


「何よりも内府の後ろには物の怪がおります。断じて従ってはなりませぬ」


 氏直は、


「物の怪だと? 内府はまだ魅入られたままなのか?」


 風斎に尋ねました。

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