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伊勢御参宮の事其弐

 千草峠(鈴鹿山脈)を越えて、直ちに上洛を開始しました。


 九日には、千草(現在の三重県三重郡菰野町)まで進みました。


 雪に見舞われ、山の中では大雪になりました。


 十日、近江の国の市原(現在の滋賀県東近江市)に泊まりました。


 十一日、上洛しました。


 左京は伊勢の国を平定した事を公方様(足利義昭)にお伝えしました。


 四、五日は都に留まり、天下の政務をこなし、十月十七日、美濃の国の岐阜城に帰陣しました。


 誠にめでたい事でした。


「お帰りなさいませ」


 正室の樹里、側室のお龍の方、嫡男の亜京、一の姫の瑠里、二の姫の冴里が出迎えました。


「殿、今宵は私の元においでくださいませ」


 お龍の方が全く目が笑っていない笑顔で告げました。


「そうなんですか」


 思わず樹里とハモってしまう左京は引きつり全開です。


 左京はお龍の方に引きずられるようにして部屋に行きました。


「父上、嫌い」


 瑠里と冴里が口を揃えて呟いたのを聞いた左京は心の中で泣きました。


 


 

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