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関役所御免除の事
伊勢の国のあちこちにある関所は取り分け行き来する旅人達の悩みだったので、それ以降永久に廃止する事とし、これからは関銭を取り立ててはいけないと堅く申しつけました。
もちろん、樹里の発案で元猿が考えついた事ではありません。
「うるせえ! それと前々世の話はするな!」
真実をありのままに告げたはずの地の文に切れる左京です。
「伊勢の国を平定なさったのですから、神宮に参ってください」
くノ一の茜が樹里の文を渡しました。
「そうなんですか」
左京は思わず樹里の口癖で応じました。
(天照大神様が祀られているお社か)
女神様なので、途端に興味津々のエロ左京です。
「罰当たりな事を申すな!」
不謹慎発言を繰り返す地の文に切れる左京です。
(されども、我が女神は樹里様だ)
相変わらずのアホな妄想を繰り広げる左京です。
岐阜城では、
「木下藤吉郎馨にはお気をつけください」
美咲が樹里に言いました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開で応じました。




