大河内国司退城の事其参

　東には柴田修理勝家、森三左衛門可成、山田三左衛門勝盛、長谷川与次、佐々内蔵助成政、佐々隼人、梶原平次郎景久、不破河内守光治、丸毛兵庫頭長照、丹羽源六氏勝、不破彦左直光、丸毛三郎兵衛兼利。

　この様に左京は樹里の指図書通りに布陣させました。

「そこはばらすな！」

　結局は只の操り人形の左京は血の涙を流して地の文に切れました。

　その上、城の四方を鹿垣で二重三重に囲み、諸方からの通路を遮断しました。

　鹿垣の内側を見回る番衆は、菅屋九郎右衛門長頼、塙九郎左衛門直政、前田又左衛門利家、福富平左衛門秀勝、中川八郎右衛門重政、木下雅楽介嘉俊、松岡九郎二郎、生駒平左衛門、河尻与兵衛秀隆、湯浅甚介直宗、村井新四郎、中川金右衛門、佐久間弥太郎、毛利新介良勝、毛利河内守長秀、生駒勝介、神戸賀介、荒川新八、猪子賀介、野々村主水、山田弥太郎、滝川彦右衛門、山田左衛門尉、佐脇藤八良之を置きました。

　名前を覚える自信がない地の文です。