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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
19/2152

備後守病死の事其弐

 織田等京は、加持祈祷の甲斐もなく、わずか四十二歳の生涯を閉じました。


 死因は嫡男の三郎左京が一服盛った毒でした。


「違う!」


 あまりにも容疑の濃厚な左京は酷く動揺して地の文に切れました。


(早く父上のようになりたいとは願ったが、死んで欲しいとは思っていない)


 左京は早過ぎる父の死を上辺だけはいたみました。


「心の底から悼んでるよ!」


 何よりも捏造が大好きな地の文に更に切れる左京です。


 供養のために建立された寺は、◯っちゃけ寺と名付けられました。


「それも違う!」


 軽いボケをかました地の文に激ギレする左京です。


万松寺ばんしょうじだよ!」


 訊いてもいないのに正解を言う左京です。


 葬儀には国中の僧侶が集められ、諸国を巡っている修行僧達も数多く招き、その数は三百を超えたそうです。


 左京の葬儀には多分誰も来ないと思う地の文です。


「余計なお世話だ!」


 あくまでも真実を追求する地の文に切れる左京です。


 左京は三人の供を連れて葬儀に出席しました。

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