表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/2152

御後巻左京御入洛の事其壱

 一月六日、美濃の国の岐阜城に三人のくノ一が到着しました。その日は稀に見る大雪でした。


 三人は三好勢の御所急襲を伝え、更に守備隊の活躍も伝えました。


「そうなんですか」


 樹里はそのように緊迫した話にも笑顔全開で応じました。


 時を移さずに上洛するべき旨を配下に告げ、一騎だけでも大雪の中を突き進む覚悟で、早くも馬にまたがる元猿です。


「前々世の話はやめろと申したであろう!」


 どこまでもしつこい地の文に切れる左京です。


 馬借の者達が荷物を馬に着けながら、喧嘩を始めました。


 左京は馬から降り、どの荷物も確かめ、


「皆同じ重さだ。急げ」


 そう命じました。

 

 これは、荷物担当の奉行に依怙贔屓えこひいきでもあるのかと思ってした事でした。


 とにかく雪の量が多く、気象庁が「百年に一度の大雪」と発表した程でした。


「きしょうちょうとは何だ!?」


 意味不明の事を言った地の文に切れる左京です。失礼致しました。


 下働きの者の中には凍え死んだ者もいたのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ