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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
巻一 永禄十一年戊辰以来織田弾正忠左京公の御在世、且これを記す
173/2152

左京入洛十余日の内に五畿内隣国仰付けられ、征夷将軍に備へらるるの事其捌

 すでに左京の行動を快く思わない逆徒共が、数カ所で城郭を構え、抵抗する素振りを見せていましたが、風になびく草木のように十日余りのうちにことごとく退散し、天下は左京の支配に従いました。


 細川昭元の邸を義昭の御殿として、左京がお供をして移りました。


 左京は太刀と馬を献上しました。勿体無くも、義昭は左京を近くに招き寄せて、三献の作法でご馳走をしてくれました。


 義昭自らの酌で盃をいただき、その上、剣をいただきました。


 十一月二十二日、義昭は正装で内裏に参内し、征夷大将軍に任ぜられ、都に住まう事になりました。


 左京は、これ以上ない名誉で、末代までの面目で、子々孫々に語り継がれる事となりました。


 全ては樹里のお陰なのは、言うまでもないので口にしない地の文です。


「だから言うなよ!」


 結局のところ、何もかも白日の下にさらしてしまう地の文に切れる左京です。


「そうなんですか」


 それをくノ一から聞いた樹里は笑顔全開で応じました。

 

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