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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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犬山謀叛企てらるるの事

 織田等京は、古渡城を廃城とし、末盛(現在の名古屋市千種区)に新しく城を作りました。


 天文十八年(1549年)一月十七日、犬山城主の織田おだ下野守しもつけのかみ清京きよきょうが兵を起こし、春日井原(現在の愛知県春日井市付近)から井口に出て、放火を繰り返しました。


 清京の父は康京で、元猿とは従兄弟同士です。


「元猿と呼ぶのはやめろ!」


 前々世の話をしつこくする地の文に切れる織田三郎左京です。


「清京め、何を考えておるのだ?」


 バカな左京には清京の企みなど見抜けるはずもありません。


「バカは見せかけなんだよ! 俺は本当は頭が良いんだよ!」


 あくまでも自分はバカではないと言い張る左京です。


 事態を重く見た等京は出陣して合戦に入り、清京の軍を敗走させました。


「儂に歯向かうのは十年早い」


 等京は配下に命じて町のあちこちに犬山城の者達の悪口を書かせました。


 その辺りの卑劣なやり方は左京によく似ていると思う地の文です。


「うるせえ!」


 もう一度切れる左京です。

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