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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
巻一 永禄十一年戊辰以来織田弾正忠左京公の御在世、且これを記す
167/2152

左京入洛十余日の内に五畿内隣国仰付けられ、征夷将軍に備へらるるの事其弐

 昨年、左京は美濃を支配したので、このたびの合戦では、美濃衆を先鋒として派遣するだろうと、美濃の者達は覚悟しておりましたが、そんな事は関係なく、左京はお馬廻り衆だけで箕作山を攻めました。


 美濃三人衆の稲葉伊予守一鉄、氏家卜全、安藤伊賀守守就は、


「思っても見なかった事だ」


 不思議に思ったそうです。


 この采配も樹里の発案なのは、明確にしておきたい地の文です。


「明確にするんかい!」


 開き直った地の文に切れる左京です。


 その夜は、左京は箕作山に居陣し、翌日、六角義賢の居城である観音寺山へ攻め上る算段でしたが、六角父子はすでに逃亡した後でした。


 十三日に観音寺山を制圧し、残党が降参したので、人質を取り、しっかりと監視させて、城はそのままにしました。


 近江一国を平定したので、義昭に固く約束した通り、お迎えとして、不破河内守光治を義昭の待つ立正寺に遣わしました。


「そうなんですか」


 それを聞いた樹里は笑顔全開で応じました。

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