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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
巻一 永禄十一年戊辰以来織田弾正忠左京公の御在世、且これを記す
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左京御憑み御請の事其肆

 永禄十一年八月七日、左京は近江の国の佐和山(現在の滋賀県彦根市)へ行き、足利義昭の使いの者に自分の使者を伴わせ、佐々木承禎(六角義賢)のところに赴かせました。


「義昭公がご上洛の折には、人質を差し出して、それ相応の奉仕をするように」


 七日間滞在する間に言葉を尽くして説得しました。


「義昭公がご本意を達された暁には京都所司代に任命なさるように取り計いましょう」


 そこまで約束をしましたが、義昭を完全にバカにしている六角は全く取り合いませんでした。


 それが正解だと思う地の文です。


「何!?」


 どこかで聞きつけた義昭が地の文に切れました。


「仕方がない。近江征伐だ」


 左京は樹里に教えられた通りに命じました。


「うるさい!」


 面白がっているだけの地の文に切れる左京です。


「左京様、お気張りなさいませ」


 樹里は笑顔全開で告げました。


「はい」


 左京は膝枕を夢見て、出陣を決めました。


「違う!」


 本当の事を言った地の文に切れる左京です。

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