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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
巻一 永禄十一年戊辰以来織田弾正忠左京公の御在世、且これを記す
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左京御憑み御請の事其弐

 くノ一の首領の葵から覚慶の密書を受け取った樹里は左京にその内容を伝えました。


(遂に来たのか、天下取りへの道が?)


 妄想が暴走し、幾百もの側室を抱えて高笑いしている自分を思い描くエロ左京です。


「違う!」


 地の文に図星を見事なまでに突かれた左京は、ひどく動揺して切れました。


「そうなんですか」


 それでも樹里は笑顔全開で応じました。


「未だに他国に隔てられており、その上、この左京はまだまだ力及ばぬ者ですが、天下のために忠義を尽くし、身命を賭して一乗院様をお助け致す所存です」


 樹里が左京の代わりに返事の文を書き、今度は美咲に持たせました。


(何故私を行かせてくれないのだろう? もしや、上総介様のご意向なのだろうか?)


 一瞬、嫌な考えが頭をよぎる葵です。


 左京は年増の葵より若い美咲が好きだからです。


「誰が年増だ!」


 率直な意見を述べただけの地の文に切れる葵です。


(美咲と一緒に参りたい!)


 スケベな事を考えているエロ左京です。

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