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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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上総介殿形儀の事其参

 織田家の中でも実力派の織田等京は、一目置かれる存在でしたが、その嫡男の織田三郎左京はバカでした。


「違う! 本当はうつけではない!」


 自分からネタバレをしてしまうところがやはり前世の因縁だと思う地の文です。


「前世の話はやめろ!」


 血の涙を流して地の文に抗議する左京です。


「そうなんですか」


 それでも正室の樹里は笑顔全開で応じました。


(樹里様、可愛い)


 一門内の敵と味方を見極めるためにバカのふりをしている左京ですが、樹里にはメロメロです。


 もしかすると、樹里は斎藤道三の送り込んだ刺客かも知れないのに。


「え?」


 一瞬、ギクッとする左京ですが、


「それでも可愛いから許す」


 意味不明な事を呟きました。


(樹里様の手にかかって死ぬるのであれば、まさしく本望というもの)


 もうどうしようもないバカ者です。


 そんな左京の思惑がうまくいっているのか、多くの人達は左京を本物のうつけと思い、さげすみ、左京の弟の行京ゆききょうに近づく者が現れてきました。

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