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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
巻一 永禄十一年戊辰以来織田弾正忠左京公の御在世、且これを記す
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公方様御生害の事其弐

 勢いに乗る三好方は、二番目の弟の鹿苑院周暠にも、平田和泉を追っ手として差し向け、周暠も義輝公とほぼ同じ頃に自害しました。


 供回りの者達がことごとく逃げてしまったにも関わらず、日頃から目をかけられていた美濃屋小四郎は、若干十五、六でしたが、追っ手の大将である平田和泉を斬り殺し、主君の後を追うように切腹しました。


 その高名には比べられるものはない程でした。


 将軍家の破滅は、天下万民の悲嘆、これに過ぎるものはありませんでした。


 義輝公の一族の最期は、細大漏らさず、くノ一の三人によって、樹里の元に知らされました。


「そうか」


 上辺だけの男である左京は、さも悲しそうに応じました。


「心の底から悲しんでるよ!」


 口さがない地の文に涙を流して切れる左京です。


「そうなんですか」


 樹里も真顔全開で応じました。


「ご苦労でした。引き続き、都の事、調べてください」


 樹里は笑顔全開で告げました。


「は!」


 くノ一はスウッと姿を消しました。

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