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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
巻一 永禄十一年戊辰以来織田弾正忠左京公の御在世、且これを記す
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公方様御生害の事其壱

 時は遡ります。


 先の将軍である足利義輝公がご自害し、その弟である鹿苑院ろくおんいん周暠しゅうこう、その他諸侯の衆、名だたる方々が討ち死にしました。


 その元凶である三好修理大夫長慶が天下の実権を握った事にありました。


 そのせいで、義輝公は三好一族を憎んでいました。


 長慶の跡を継いだ義継は、義輝公の心算を百も承知しており、三好一族に謀反の疑いありとの噂をうまく言い紛らわせ、事を左右していました。


 永禄八年五月十九日、義継は清水寺参詣と偽り、朝早くから兵を集め、たちどころに将軍御所へと攻め入りました。


 義輝公は仰天しながらも気を取り直し、何度も打って出て敵を切り崩しましたが、剣豪将軍として名高かった義輝公と言えども、多勢に無勢では勝ち目はなく、奮戦虚しく御殿に火をかけ、ご自害なさいました。


 碌でもないバカ者である左京の将来を暗示しているようだとしみじみ思う地の文です。


「やめろー!」


 縁起でもない事を平然と言う地の文に切れる左京です。


 

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