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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
153/2152

いなは山御取り候事其弐

 人質も到着していないにも関わらず、左京は突然軍勢を率い、稲葉山の並びにある瑞竜寺山に駆け上がりました。


「一体どうした事だ? あれは敵か味方か?」


 美濃勢が混乱しているうちに素早く町に火を放ち、たちどころに稲葉山城を裸城にしてしまいました。


 その日はいつにも増して風が吹いていました。


 翌日、普請の分担を指示し、稲葉山城の四方に鹿垣を結い回して囲みました。


 そこへ美濃三人衆が駆けつけ、事態に酷く驚きながらも、左京にお礼を言いました。


 左京は、このように非常に軽々と何事もやってのけてしまうのでしたが、樹里が指示したのは内緒にしておきたいと思う地の文です。


「しておけよ!」


 結局は白日の下に曝してしまう地の文に切れる左京です。


(星一族はいずこへ?)


 くノ一の三人は周囲を探りましたが、星一族はいませんでした。


「星一族は美濃勢を見限ったようです」


 首領の葵が樹里に伝えました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で応じました。

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