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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
151/2152

堂洞取出攻めらるるの事其陸

 葵と謎の影が刃を突き合わせている隙に、左京は素早く軍勢を引き揚げさせました。


(其方の死は無駄にはせぬ)


 左京はあっさりと葵を見限りました。


「私は死んでおりませぬ!」


 敵と戦いながらも、突っ込みを忘れない葵です。


「死ね!」


 敵が葵に急接近しました。


「くう!」


 葵は辛うじてその斬撃をかわし、ようやく敵の顔を見定めました。


「お前は、星一族!?」


 葵は驚愕しました。敵はスラリとした美女でした。


 自分より遥かに美人なので、ムッとする葵です。


「うるさい!」


 正直な意見を述べただけの地の文に切れる葵です。


「我が名は薫。今日のところはこれにて」


 その美女はニヤリとすると、追撃を諦めた龍興の軍勢と共に引き揚げました。


「薫……」


 葵は引きつりました。


(薫とは一族最強の忍びと噂されている女だ)


 葵は美咲と茜を伴い、樹里の元へ戻って、事の次第を話しました。


「星一族は、其方達、月一族の宿敵でしたね」


 樹里はそれでも笑顔全開で応じました。

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