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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
148/2152

堂洞取出攻めらるるの事其参

 左京達が攻めている堂洞は三方が谷で東の一方だけが丘続きです。


 その日は風が強く吹いていました。


 くノ一の三人が戻ってきて、


「敵は背後より攻めるようです」


 首領の葵が告げました。


「そうなんですか」


 左京は樹里の口癖で応じました。


「樹里様からのご伝言です。敵を迎え撃つ兵を置き、砦に攻め込むようにとの事です」


 左京は樹里からの策通り、兵に松明を作らせ、塀際に詰め寄った後、四方から投げ入れさせました。


 美濃勢の長井道利は堂洞砦の下から二十五町離れた山下まで進出し、左京達を背後から襲撃しようとしていましたので、足軽さえも出さなかったため、二の丸は焼き崩れ、本丸へと敵は移り、一塊になりました。


 二の丸の入り口にある高い建物の上に太田又助が只一人で上がり、外す矢もなく射かけたのを左京が見て、


「見事な攻撃だ、◯ケちゃんマン」


 やや鼻にかかった声で言いました。


「そんな事言ってねえよ!」


 捏造を繰り返す地の文に切れる左京です。

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