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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
147/2152

堂洞取出攻めらるるの事其壱

 猿啄城から三里(約十二キロメートル)奥に加治田城がありました。


 城主は加藤紀伊守とその息子の右近右衛門です。


 この父子は、樹里の子飼いのくノ一である美咲の色香に迷い、左京に味方をすると決めた馬鹿者です。


「うるさい!」


 痛いところを突いた地の文に息の合った切れ方をする加藤父子です。


 美濃方の長井隼人正道利は、加治田を攻めるために二十五町(約二・七キロメートル)離れた堂洞どうほら(現在の岐阜県加茂郡富加町から美濃加茂市)に砦を構え、岸勘解由左衛門と多治見一党を入らせました。


 そして、道利自らは、名高い鍛治の村である関(現在の岐阜県関市)というところから五十町(約五・四キロメートル)離れた場所に陣を敷きました。

 

 そのような事があったので、加治田が攻められるのは必定と考え、永禄七年九月二十八日、左京は出陣しました。


 左京の軍勢はたちどころに堂洞を取り囲んで、攻め立てました。


 月一族のくノ一達はその先を見に走り出しました。

 

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