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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
140/2152

二宮山御こしあるべきの事其弐

 ところが、左京はしばらくすると、


「小牧山(現在の愛知県小牧市)に移るぞ」


 別の事を言い出しました。


 小牧山へは、麓まで川が続いていて、身の回りの品々を運ぶのに便利です。


 皆は今度は大喜びで、引越しをしました。


 永禄六年の事です。でも、浅◯飴のCMに出ていた人とは関係ありません。


 最初から、小牧山に引っ越すと言えば、一同は同じ様に迷惑がったはずです。


 それもこれも、先を見越しての樹里の策略だったのは絶対に秘密にしないといけないと思う地の文です。


「秘密にしてねえじゃねえか!」


 あっさりバラしてしまう地の文に泣きながら切れる左京です。


 小牧山のすぐ隣には、於久地城という城が二十町(約二・二キロメートル)程隔てた所にありました。


 小牧山に城ができていくに従って、於久地城が下に見られるのに気づき、堪え切れないと判断したのか、あっさり城を明け渡し、犬山城に移って立て籠もりました。


 樹里の作戦勝ちでした。項垂れる左京です。

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