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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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上総介殿形儀の事其壱

 織田等京の重臣である平手政秀は等京の嫡男である左京の教育係です。


 左京を人間並みにするのに苦労しました。


「俺は猿じゃねえ!」


 突然意味不明の事を叫ぶ左京です。


 地の文は一言も「猿」などと言ってはいません。


「くだらねえ事を言いやがって!」


 とんちで切り返す地の文に歯ぎしりして悔しがる左京です。


 政秀の骨折りもあり、美濃の斎藤道三の姫である樹里が左京に嫁ぐ日が近づいてきました。


 樹里の苦難が始まろうとしています。


「何が苦難だ!」


 正確な史実を告げたはずの地の文に切れる左京です。


「俺は樹里様を大切にする!」


 また意味不明な事を叫ぶ左京です。末期症状だと思う地の文です。


「更にうるせえ!」


 もう一度元気よく切れる左京です。


(これでようやく美濃との争いは終わるであろうが)


 政秀はホッと一息吐けると思いましたが、


(若の事が気がかりだ)


 左京は真面目に水練をしたり、槍の鍛錬を見たりしていましたが、その身なりに問題がありました。

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