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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
138/2152

於久地惣構破るるの事

 永禄五年六月下旬、左京は於久地(現在の愛知県丹羽郡大口町)へ出陣しました。


 お小姓衆が先陣となって総構えを打ち破り、押し入って、数刻の間散々に戦いました。


 お味方には十人程怪我人が出ました。


 左京の若衆(男色の相手)として仕えていた岩室長門は、こめかみを突かれて討ち死にしました。


 余人を以って代え難い程の人物でした。決して都連幹事長ではありません。


「とれんかんじちょうとは誰だ!?」


 意味不明なボケをかます地の文に切れる左京です。


 左京は長門の死を大変惜しみました。


 樹里より好きだったようです。


「そ、そのような事はない!」


 核心に迫ろうとした地の文のせいで、激しく動揺して叫ぶ左京です。


「そうなんですか」


 それにも関わらず、樹里は某新都知事と同じく、余裕の笑顔全開です。


「ひいい!」


 その樹里の笑顔を見て、左京は引きつり全開です。


(もう若衆は置かぬ)


 心の中で強く決意する左京ですが、多分すぐに忘れると思う地の文です。

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