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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
135/2152

もりべ合戦の事其参

 前田又左衛門利家は、左京に叱責され、未だに出仕を許されていませんでした。


 今川義元との桶狭間の合戦の時も、朝の戦で首を一つ、義元勢が総崩れになった時にも、首を二つ獲りました。


 それだけの活躍をすれば、お館様もお許しになるだろうと利家は踏んでいましたが、それでも出仕は許されませんでした。


 利家は、左京お抱えの同胞衆の拾阿弥と諍いを起こし、斬り捨てた上、出奔してしまったのです。


 本来であれば、切腹ものですが、柴田勝家らの取りなしで、出仕を禁じられるに留まりました。


 左京の執念深さが窺える逸話です。


「違う!」


 正当な評価をしたはずの地の文に切れる左京です。


 拾阿弥は傲慢な男で、たびたび利家を侮辱するような言動をとっていたのです。


「又左衛門の気持ちはわかりますが、只許しては他の者に示しがつきませぬ」


 樹里の助言により、利家は浪人生活を送る事になったのでした。


 そして森辺の戦での手柄により、ようやく許されたのでした。

 

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