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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
134/2152

もりべ合戦の事其弐

 ある年、猿楽の一座が美濃にやってきました。


 その中に若衆(男色の相手をする者)が二人いました。


 一人は甲斐守が、もう一人は日比野下野守が引き止めていました。


 二人共合戦に巻き込まれ、主従枕を並べて討ち死にしてしまったのです。


 実に哀れな事でした。


 長井甲斐守は服部平左衛門が討ち取りました。


 日比野下野守は津島の恒河久蔵が討ち取りました。


 神戸将監は津島の河村久五郎が討ち取りました。


 前田又左衛門利家は首を二つ獲りました。


 そのうちの一人は日比野下野守の家臣で足立六兵衛という者でした。


 某家な◯子の出演者の祖先ではありません。


 六兵衛は美濃では知らない者は知らない荒武者でした。


「そうじゃねえよ!」


 首だけになりながらも地の文に抗議する六兵衛です。


 失礼しました。知らない者はいない程のつわものでした。


 六兵衛は主人の下野守と一緒に討ち死にしたのでした。


「又左衛門はもう許してあげましょう」


 左京は樹里の言葉を思い出しました。

 

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