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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
130/2152

家康公岡崎の御城へ御引取りの事其弐

 続いて、左京は加冶屋村を焼き払い、また野陣を敷きました。


 翌日、今度は伊保(現在の豊田市)の城を自ら攻めました。


 麦畑を薙ぎ払い、そこから更にすぐさま矢久佐の城を攻めました。


 また麦畑を薙ぎ払って帰陣しました。


 まるで小学生の日記みたいだと思う地の文です。


「うるさい!」


 率直な意見を述べただけの地の文に切れる左京です。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で応じました。


 そこへくノ一の中で年増の葵が戻ってきました。


「うるさい!」


 正しい年齢設定を伝えた地の文に理不尽に切れる葵です。


「武衛様(尾張の国の守護の斯波義銀)が今川方と通じているようです」


 葵が跪いて告げました。


「何!?」


 芝居ががって驚いてみせる左京ですが、


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で応じました。左京は自分の大袈裟な反応を恥じて項垂れました。


「武衛様のご様子、逐一報告するように」


 樹里は笑顔全開で命じました。


「承知しました」


 葵はフッと姿を消しました。

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