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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
129/2152

家康公岡崎の御城へ御引取りの事其壱

 家康は岡崎城(現在の愛知県岡崎市)に立て籠もり、そこを居城としました。


 永禄四年四月上旬、左京は三州(三河の国)の梅ガ坪城を攻め、敵を追い詰め、麦畑を薙ぎ払い、屈強の弓の使い手が戦いました。


 次に足軽同士がぶつかり合いました。その時、前野長兵衛義高が討ち死にしました。


 この時、平井久右衛門は矢を巧みに操り、敵の城内からも称賛されて矢を贈られました。


 左京も感動し、豹の皮の大うつぼ(矢を入れる武具)と芦毛の馬を褒美として与えました。


 名誉の極みでした。


 左京は野陣を張り、そこから高橋郡を攻めました。


 端から火を放ち、敵を押し詰め、麦畑を薙ぎ払いました。


 そして、ここでも矢戦がありました。


 デジャヴュだと思う地の文です。


「でじゃゔゅとは何ぞや!?」


 意味不明な事を言った地の文に切れる左京です。


(早く帰って樹里様の膝枕!)


 エロい事を考えながら戦をする左京です。


「うるせえ!」


 正直に述べただけの地の文に切れる左京です。

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