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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
120/2152

今川義元討死の事其漆

 左京は更に続けました。


「敵がかかって来たら退け。退いたら追え。何があろうと、敵を倒し、追い崩すべき事など、考えてみるまでもない。敵の持ち物には目もくれるな。打ち捨てておけ。戦に勝ちさえすれば、この場に参加した者は、家の面目、末代まで高名ぞ。只、励め」


 左京が語っているところへ、前田又左衛門利家、毛利河内長秀、毛利十郎、木下雅楽助嘉俊、中川金右衛門、佐久間弥太郎、森小介、安食弥太郎、魚住隼人らが、手に手に敵将の首を取って持ってきました。


 左京はこれらの者達にも策を告げました。


 山際まで軍勢を進めた時、石か氷を投げつけたような激しいにわか雨が降り始めました。


 今川勢には真正面から、左京達には背後から雨が打ち付けました。


(樹里様の仰せの通りになった)


 左京は、くノ一から聞いた樹里の見通しを思い出し、身の毛がよだちました。


(一体樹里様は何者?)


 怖くなる左京ですが、


(可愛いから差支えなし)


 ニヘラッとしました。

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