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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
117/2152

今川義元討死の事其肆

 五月十九日午の刻(正午頃)、今川焼屋は戊亥(北西)の方角に向かって陣を張り、


「鷲津と丸根を攻め落とし、これ以上の満足はない」


 そう言って、「◯日がある」を三番まで唄ったそうです。


「出鱈目を申すな!」


 適当に流した地の文に切れる今川義元です。ちなみに唄ったのは「うたい」です。


 謡とは「詩歌などに節をつけて唄う曲」です(by古語辞典(旺文社))。


 この時、徳川家康は、朱色の武具を身に着け、今川方の先陣を務めました。


 大高城へ兵糧を届け、鷲津と丸根を苦労して攻め落としたので、人も馬も休息のために大高に陣を構えていました。


 それらの動きも逐一、くノ一を通じて樹里に伝えられ、更に樹里がその対策を講じて、左京に伝えていました。


 左京が善照寺まで駆けつけたのを知って、佐々隼人正政次、千秋四郎季忠の二人が兵を三百程率いて義元の本陣に向かい、勇んで突き進むと、敵も打って出てきました。


 大乱戦の予感がしてワクワクする地の文です。

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