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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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大柿の城へ後巻の事其壱

 織田等京は大垣城へ斎藤道三の軍勢が攻めてきたと聞き、木曽川を越えて美濃と尾張の国境に近い竹が鼻(現在の岐阜県羽島市)を焼き討ちにして、茜部あかなべ(現在の岐阜県岐阜市)の入口まで攻め入りました。


 道三は機を見るに敏な人だったので、大垣城の包囲を解き、居城である井口いのくち(現在の岐阜市)の稲葉山城に引き上げました。


 等京はこの素早い攻撃で手柄を立てたのは言うまでもありません。


 この頃、嫡男の三郎左京ははな垂れ小僧でしたので、何の役にも立っていません。


「うるせえ!」


 率直な意見を述べただけの地の文に切れる左京です。


(父上のように早く戦場を駆け巡りたいものだ)


 呑気な左京はそんな事を考えていました。そして、


(樹里様に会いたい!)


 敵対している斎藤家の姫である樹里の事を思い出しました。


(戦国の世とは悲しいものだ。許婚同士であり、敵同士であるとは)


 柄にもない事に悩む左京です。


「更にうるさい!」


 またしても地の文に切れる左京です。

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