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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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丹羽兵蔵御忠節の事其肆

 金森長近と兵蔵は美濃衆が泊まっている宿の裏からそっと入り、彼らに会いました。


「昨夜、あなた方が上洛したのは、左京様も御存じです。それが故、私共は参ったのです。左京様にご挨拶に行くべきでしょうな」


 金森が告げました。左京が自分達の行動を把握していると知った彼らは色を失いました。


 翌日、美濃衆は小川表(現在の京都市上京区)へ行きました。


 左京も、立売(現在の京都市上京区)から小川表へ見物を装って来ていました。


 左京は自分から美濃衆に近づき、声をかけました。


「チョットイイデスカ?」


 すると左京は、


「誰が宣教師だ!」


 台詞をいとも簡単に捏造した地の文に切れました。


「其方達はこの上総介を討つために上洛したと耳にしている。ヒヨっ子の分際で俺を付け狙うとは、身の丈を知らない蟷螂かまきりが鎌を振り上げて道を塞ぐようなものだ。できはしない。それとも試してみるか?」


 左京が詰め寄って尋ねたので、美濃衆達は進退極まってしまいました。

 

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