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試行錯誤の異世界旅行記  作者: 取方右半
第3章 精霊祭
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3-15 精霊祭 一日目〈XV〉

 カザネ亭の客室は朝に出かけた時と何ら変わりなく、僕らを迎え入れた。背中にて眠りこけていたレティをベッドに下ろす。


 あれから、不可解なモンスターの撤退が起きてからもう三時間以上が経過していた。最初は警戒していた騎士団と冒険者の連合軍は結局動きを見せないモンスターたちに対して最低限の見張りを残して撤収となった。


 僕ら支援組も休憩を取るため三々五々に分かれた。その最中にリザを見つけてレティを迎えに行った。静かになった戦場とは打って変わって城壁近くの仮設診療所は忙しかった。運び込まれた負傷者はベッドの上で呻き、ヒーラーがその隙間を縫うように走り回る。そんな中で一番年少のレティは愛用の杖を片手に何度も回復魔法を使っていた。


 懸命に働く彼女の姿を見て僕らも手伝いを訴えて包帯の交換や、負傷者の世話などを行っていた。ようやくレティが抜け出しても大丈夫になったのが夜になった頃だった。レティは糸が切れた様に僕に凭れてしまったので背負って持ち帰る。診療所のヒーラーは口々にレティの事を褒めていた。カーミラさんにお礼を言って診療所を後にする。


 その頃、無人の街に人の姿がいくつも見られるようになっていた。避難していた人たちの一時帰宅が認められた。考えてみれば朝のレッドパンサーとゴブリンの強襲部隊が襲来してから市民は避難を続けていた。荷物なんかはほったらかしにしていたのだろう。ぞろぞろと坂道を降りてきた人々に逆らうようにカザネ亭にたどり着いた。


 カザネ亭には主人であるカザネさんとその旦那さんは居らず、書置きとして冒険者へのメッセージが受付に張ってあった。そこには避難する事と部屋を自由に使っても良いとの二つの伝言が残っていた。


 階段を上っても『紅蓮の旅団』のメンバーとはすれ違わなかった。というか、外から窓を見た限りだと宿屋に人の気配は無かった。


「やっと一息つけるね」


 すやすやと寝息を立てるレティを見ながら部屋に置かれた椅子に身を置いた。なんだかんだいって朝からずっと動いていたせいか、体の芯が鉛の様に重い。


「そうですね……荷物の方は大丈夫そうですね」


 リザはベッドの下から隠していたリュックサックを取り出すとその中に入っていた洋服などが盗まれていないかを確認する。僕は立ち上がると腰に提げていたままの杖をリュックサックの中にしまった。


 すると、リザは代わりにリュックサックの中から油やボロ布を取り出した。何をするのかと思ってみていると彼女は僕に向かって手を差し出した。


「ご主人様、武器や防具をお貸しください。モンスターが引いたとはいえ、いつ攻めてくるかわからない以上今のうちに手入れをしましょう」


「……そうだね。でも、自分の分は自分でやるよ。リザは自分の分とレティの分をやってあげたらどうかな?」


 やんわりとリザの好意を断ると、彼女はしゅんと顔を下に向けた。その表情に罪悪感を抱くが、あまり甘えるのもどうかと思ってしまう。手早くニコラス作の防具を外すとボロ布に油を染み込ませる。リザも諦めたのか眠っているレティの軽鎧を取り外しにかかる。


 ボロ布を右手に持ち、鎧を足元において―――はたと気づいた。


 そういえば……手入れのやり方なんか知らないぞ。前に迷宮に潜った時は四苦八苦しながらバスタードソードの手入れは出来たが、防具はドワーフのワルグがしてくれた。その後旅の間に手入れなんかしていない。道具屋の婆の口車で買ったはいいが使い方なんて忘却の彼方だ。


 硬直している僕を不審に思ったのかリザが腰を下ろして不思議そうにこくびを傾げる。


「あの……もしかしてやり方が分かりませんか?」


「……実はそうです」


 耳が赤くなるのを実感する。自分でやると言っておきながらこの始末。恥を忍んでやり方を尋ねようとした時、僕の手が優しく包まれた。


 リザが背後に回って僕の手を取ったのだ。少女らしい細い指が僕の手を包み、リザの涼しげな声が耳をくすぐる。


「油を含ませた布を広げる様に拭くのがコツです。力を抜いてください」


「ちょ……ちょっと、リザさん!? 何をしてんでしょうか?」


 驚いて言葉遣いがおかしくなる。振り向けばリザの整った顔が至近距離にあった。晴れた青空のような瞳に驚いている僕が写った。彼女は不思議そうに再びこくびを傾げる。


「ご自分でやろうとするご主人様の意志を尊重してやり方を教えようとしたのですが……差し出がましい行為でした。申し訳ありません」


「いや! そんな事は無いよ。教えてくれて有りがたい。……有りがたいけど」


 その後の言葉は嬉しそうなリザの前では出せなかった。結局、僕は二人羽織りの様に後ろから密着するリザの吐息や体温を感じながら武具の手入れ方法を教わった。


「まだまだですが、このぐらいで良いでしょう。お疲れ様です、ご主人様」


 何処か満足げにリザは言うと、やっと離れてくれた。よく頑張った僕の理性。


 すると、ベッドの上から視線を感じた。そこにはいつの間にか目を覚ましたレティがニヤニヤと笑いながら僕らを見つめていた。


「……いつから見ていたのさ?」


「ついさっきだよ? もしかして見られたら大変な事をしてたの、ご主人さま?」


 小悪魔的な笑みを浮かべたレティにため息しか出なかった。


 その時、ドアから控えめなノックと声が飛んできた。


「冒険者のレイさん。カザネの主人です。起きていますか?」


 声に聞き覚えがあった。ほんの少ししか話をしていないがカザネさんの旦那さんに間違いない。ドアに着けられたのぞき穴からもロマンスグレー風の男性が廊下に立っているのが見える。


 ドアを開けると旦那さんはほっとした様に胸をなで下ろした。


「よかった。窓から明かりがついているのが貴方たちだけなので……『紅蓮の旅団』の方々はどちらに?」


「すいません。僕にも分からないんです。少し前に宿に戻って来たのですがその時から他の部屋に明かりはついていないのでまだ帰っていないのかもしれません」


「そうですか。……分かりました。それでは伝言をお願いできますか?」


 頷くと、旦那さんは羊皮紙の切れ端を僕に渡した。それは何やら番地のような物だった。


「私たち夫婦の新しい避難施設の住所です。今は一時帰宅で荷物を取りに来ただけなのでそこに戻る事になります。何かありましたらその避難施設に来てください。お伝えしている通り、宿屋の部屋はご自由にお使いください。それと、私の店、あそこは炊き出しの調理場として接収されるので使わないでください」


「分かりました。オル……『紅蓮の旅団』のメンバーに伝えておきます」


 ありがとうございます、と頭を下げた旦那さんを見送ろうとして、ある事を思い出した。廊下を渡ろうとしている旦那さんを引き留めた。


「すいません。避難施設で奴隷商人か奴隷たちを見ませんでしたか? もしくはそのような方たちの集まる避難施設を御存じでしょうか? 知人を探しているのですが」


「奴隷商人……ですか。他所から来た商人でしたら、確か一纏めの場所に集まるように兵士の方々が言っていましたが……すいません場所までは分かりかねます」


「そうですか。分かりました、ありがとうございます。……街がこんな状況です。カザネさん共々気をつけてください」


 旦那さんは一瞬驚いたような表情を浮かべると、背筋を伸ばした。食堂でコーヒーを淹れている時の様に折り目正しい仕草で頭を下げると。


「ご厚意痛み入ります。冒険者であるあなた方こそ、どうかお気をつけてください」


 と、言って宿屋を出て行った。見事な大人の対応である。あんな風に年を取りたいもんだ。旦那さんを見送ると、僕は部屋に戻ろうとして―――硬直した。


 ドアの隙間から四つの瞳が僕を見つめている。じーっと。監視カメラの様に捉えて離さない。


「……リザにレティ。何をしているのかな?」


 驚きから暴れ出した心臓が血液を急いで運搬する。鼓動がやけに大きく聞こえ、手に汗が滲んでくる。


「ご主人様。……知人とはハインツ様の事を仰ってるのでしょうか……それとも」


「……それとも?」


「あの魔人種の少女の事でしょうか? お答えください、ご主人様」


 ぶるり、と背筋に冷たいものを感じる。体が恐怖で動かない。何故だか妻に浮気現場を見つかった夫の気持ちが痛いほどわかった。


「「未来予知?」」


 三十分程時間を掛けてリザを宥めすかした後、僕は二人にシアラの持つ技能スキルを説明した。


「そう。本人も認めたけど彼女は未来を読んでいる。特に人の死に関して何らかの兆しを掴みとっているみたいだ」


「たしかに……奴隷市場で初めて遭遇した時、何やら不穏な事を呟いていましたが……狂人の戯言では無いでしょうか?」


「……そうだね。だってあの時死ぬって言われたご主人様は現にほら生きてるじゃない」


 随分とバッサリとリザは切り捨て、レティも控えめに同意する。未だに《トライ&エラー》について説明してない以上、僕が一度彼女の予言通りに死んだことは伝えられない。


 懐疑的な目を向ける二人をどう説得するべきか悩んでいると、再びドアがノックされた。


 ドアを開けると、そこにはファルナが立っていた。彼女も今日一日動いていたせいで疲れ果てている。顔には疲労の色が濃く残り不安げな表情を浮かべていた。


「ファルナ! 良かった、無事だったんだね」


「アンタたちも無事みたいだね……入ってもいいかい?」


 沈痛そうな表情を浮かべたファルナがそう切り出した。いつもと違う暗い彼女に僕も後ろの二人も心が乱される。彼女を招き入れるとリザが友人の手を取ってベッドの縁に座らせた。


「……どうかしたのファルナ・・・・? 何かあった?」


 小さくない驚きが僕を襲う。レティも同様の事を感じたのか驚いている。リザは自分が奴隷であることを自覚していつも敬称を付けている。それは友人であるファルナに対してもそうだった。それなのに彼女は外した。


 氷のようなアイスブルーの瞳にみるみるうちに涙が溜まりだした。


「うちの……『紅蓮の旅団』のメンバーが二人……死んじまったんだ。どっちもE級の……若手でさ。アタシが引き入れて……クランに入れたんだ。ホラスとかといつも迷宮に潜ってた……奴らなんだ……門を守ってるときに……死んだって。さっき内輪の葬式を済ませてきた」


 涙声になりながら彼女は語る。感情が溢れるのを堰き止めるかのようにつっかえながら言葉を継ぐ。


「アイツらはさ……どっちも故郷が同じで……モンスターが多い地域だって。だから村の男は猟師になるか……外で冒険者になって強くなるかの二つしかないっていつも愚痴ってた。……自分たちの代までは……それもしょうがないけど。弟や……子供の代で選ぶ自由・・・・が無いのは可哀そうって言ってたよ。だからこのクランで実力と金を手に入れて……故郷をもっとよくするっていつも言ってたんだ」


 瞳に溜まっていた涙が遂に零れた。小麦色の肌を雫が落ちていく。ぼろぼろと流れ落ちる涙が床にシミを作る。


「アイツらはさ! 夢があったんだよ!! 故郷を良くしたいって夢が!! アタシは生まれた時から親父に連れられて世界を廻ってる。言ってしまえば『紅蓮の旅団』が故郷で家族だ。だから故郷の為に何かしたいって言ってたアイツらの気持ちが痛いほどわかった。だからあいつらをウチに誘ったんだ。そして……死んじまった」


「ファルナ……それは」


「アタシが悪いんだ! アタシが誘わなければアイツらは死ぬことは無かった!! アタシが居なければアイツらは死ななかったんだ!! きっとアイツら、アタシの事を恨んで死んで逝ったに違いない」


「ファルナ様、落ち着いて」


 涙が滝の様に落ち、ファルナは自分の腕を搔き毟る。まるで自分に罰を与えるための自傷行為だった。リザとレティが止めに入るが我を失ったファルナの力はいつもよりも大きかった。


 僕はファルナの正面に跪いて―――彼女の額にデコピンを叩きこんだ。思ったよりも力が籠っていたのかファルナの重心が後ろへと傾き、ベッドに倒れこんだ。


「……ご主人様?」


「なにやってんの?」


 リザとレティが僕を絶対零度の視線で射抜いた。……正直どうしたらいいのか分からなかったです。


「―――何すんだい、バカレイ!」


「お、出たな、そのフレーズ。それでこそファルナだ」


 涙を流したまま烈火のごとく怒りを燃やすファルナに僕は笑いかけた。勢いを削がれた彼女は眉を潜めた。


「仲間が死んで、心が裂けそうなぐらい泣いても良いよ。後悔しても良い。だって凄く悲しい事だ。……でもな、自分を責めるんじゃない。きっとその二人は……きっとじゃないな。絶対にファルナを恨んで死んでないよ」


「……何でそんな事がアンタに分かんだよ」


 ―――だって、君が死んだ時。『紅蓮の旅団』のメンバーはみんな泣いてたんだよ。君がみんなから愛されていた証拠さ。


 とは口が裂けても言えない。もうこの時間軸には存在しない、僕の記憶にしかない光景を思い出した。異常な活動を始めたネーデの迷宮に単身で挑んだファルナはそこで死んだ。彼女の死を彼らは心の底から悼んでいた。


 それは家族からファルナへの……愛情の深さを表してる。今なら断言できる。僕はあの光景に心が打たれたから君を助けに行こうと決めたんだ。でも、それを言う訳にもいかず、咄嗟に言葉を紡ぐ。


「戦友だからさ。命を掛けて、強敵と戦ったからよくわかるんだ」


 昨日、この宿屋の中庭でホラスに向けて使った戦友という言葉を使った。何故だかファルナはがっかりしたかのような表情を浮かべている。


「……とにかくさ。家族の前で出せない思いがあるなら、ここに居る戦友の前で出しちゃいなよ。なーに、僕らならそれぐらい受け止めて見せるさ。なあ、二人とも?」


「そうですね……奴隷の身で僭越ですが、私はファルナの事を友として思っています。ですから友達の悲しみを受け止めるぐらい造作もありません」


「そうそう。だからどーんと吐き出しちゃいなよ!」


「みんな……ごめん……」


 そう呟くと、ファルナは心の内にため込んでいた物を吐き出すかのように涙を流した。まるで幼い少女の様に。家族の前では気丈に振る舞い、『団長の娘』という仮面を着けている少女の本心からの涙だった。


 しばらくして、泣きつかれたファルナはリザの膝に顔を突っ伏して眠りだしていた。リザはそんな友人の背中を優しく撫でていた。


「それじゃ、ちょっと出かけてくるよ。ファルナの事は頼むよ」


「行くの。その未来予知ができるかもしれない人の所へ? そんな得体のしれない人の所へ行くのは危ないよ」


 レティが出かけようとする僕を引き止めた。リザはファルナが居るため、立ち上がらずに言葉だけで止めようとする。


「レティの言う事にも一理あります。そもそも、何故未来を知りたいのですか?」


「……一つは安全の為さ。こんな所で死にたくないし、君たちを死なせたくない。だけどそれだけじゃ無いんだ」


 言葉を区切り、自分の中で渦巻く感情をコントロールしようとするが上手くできない。振り返った時、レティが僕の表情を見て手を放した。


「二人はさ、今回のスタンピードが変だって話を聞いたか? 兵士が、騎士が、冒険者が、ギルドの職員が、みんなが噂している。まるで今回のスタンピードは人為的だって」


「それは確かに聞きましたが……ただの噂では無いでしょうか?」


「うん。そうかもしれない。でも、そうじゃないかもしれない。何処かで今回の悲劇を観客の様に見て嘲笑う奴がいるのなら、僕はそいつをぶん殴ってやりたい。何せ友達が泣かされたんだ。その報いは受けさせてやる」


 リザは諦めた様にため息を吐いた。レティもしょうがないなと肩を落とす。


「分かりました。もう止めません。ご主人様のご随意に。……どうか無事の帰還をお待ちしています」


「お土産よろしくー」


 堅苦しいリザとふざけたレティ。姉妹なのに対極の態度を表す二人を見て苦笑を浮かべてしまう。ドアノブに手をかけたところでそういえばと振り返る。


「リザ。これ渡しておくよ」


 コートの内ポケットから小銭の詰まった巾着を放り投げた。受け取ったリザが僕に問いかけるような視線を送る。


「ファルナが目を覚ましたら食事を買いに行きな。なんだったらファルナの分も買ってきて。あと、僕の分も」


「了解いたしました。いってらっしゃいませ」


「いってらっしゃいー」


「あはは。行ってきます」


 ドアを閉めて薄暗い廊下に出た。まだ、カザネ亭は静かなままだ。『紅蓮の旅団』のメンバーはまだ帰ってきてないのだろうか。


 静かな廊下を歩きながらファルナの涙を思い出した。


(ファルナが泣いてるところを見るのは二度目だったな。なんだかいいな。家族とか故郷とか。そんなもの僕には・・・・・・・・―――)


 ―――ザザザ―――ザザザ―――ザザザ―――


(―――あれ? 何を……考えていたんだっけ?)


 何処からか聞こえた奇妙な音が思考を掻き乱していく。ついさっき思いついた何かを洗い流されたような奇妙な感覚に陥る。


「……まあ、思い出せないならその程度の事なんだろうな」


 まるで自分に言い聞かせるように呟いて、僕は歩みを再開する。


読んで下さってありがとうございます。


次回の更新は10月19日を予定しています。

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