2-37 鍛冶王の工房
5/12 南方大陸の件を一部訂正。
工房の一番奥。鍛冶王の作業場は他の職人のとは一線を画いていた。
目新しい材料がたくさん並んでいるわけでは無い。奇天烈な設備が並べられているわけでもない。
ただ目的が違うんだと、ハッキリと告げている。
戦う道具を作るという点は同じなのに、最終的にたどり着く武器の姿が違うだけでこうもやり方が違うのか。
王が饒舌に語る内容は半分ぐらいしか理解できない。とにかく目で見た情報を頭で処理し、日本刀に関する多少の知識と照らし合わせてみる。ここで行われているのが本当に日本刀作りかどうかを判断するためだ。
一連の工程を見せてもらった結果、僕の知識は少なくともここで行われているのが日本刀作りの手順と酷似していると下した。
もっとも、それを専門に習った訳でもないにわか知識。漫画やアニメからの上澄みでしか判断できなかった。正直、断言できる自信なんて無かった。
だけど、完成された一振りを見て、直感した。これは日本刀だと。
「―――とまあ、手順はこんなもんだな。そして研ぎ終わったのがコイツだ」
見学ツアーの最期に鍛冶王が完成品を掴みあげる。青塗りの鞘に納められた刃が王の手によって姿を現した。鎬に映る波紋に反り返った刃。間違いなく日本刀はここで作られている。
「―――すごい、綺麗」
「ああ―――。戦うための道具とは思えないよ」
感嘆の声を漏らすリザとファルナに心の中で同意した。確かに日本刀は単なる道具には持ち過ぎの美が存在する。
紛うことなき人殺し包丁。なのに、ある極地の機能美といえる物を有している。
「そこまで感心されると嬉しくなるな。……どうだ、其方らも振ってみるか?」
「え? 良いんですか?」
王は頷くと刀と砕けた木箱の破片を僕らに渡した。これを試し切りに使えとの事だ。
レティに木片を渡して、まず僕から挑戦させてもらうことにした。周囲の人には下がってもらい、少しだけ場所を譲ってもらう。
「それで準備は良いの、ご主人さま?」
レティが不思議そうに首を傾げる。なぜなら僕は刀を鞘に仕舞ったままだからだ。常にベルトに下げているバスタードソードを外し、そこに鞘を着けている。
「うん。これでやってみようと思うんだ。いつでもいいよ、レティ」
「それじゃ、行くよ!」
合図とともにレティが山なりの軌道で木片を投げた。ゆっくりと落ちていく木片目がけて刀を抜き放った。鞘に収まっていた刃が木片を断つ。
二つに分かれた木片が工房の床に乾いた音を立てて落ちた。
(一度やってみたかったんだよね。男子の憧れ、居合をね)
時代劇の侍の様に鞘に刀を仕舞った。
しかし、驚いたな。日本刀が西洋剣と違い重心の位置が違うとは理屈では分かってたけど、本当に日本刀は斬る為に重心の位置を切っ先寄りにしているとは。
エルドラドに来てから上がったステータスのお蔭で重たい刀を振り回してすっぽ抜けるという悲劇は回避できたが、バスタードソードとの違いに一瞬困惑した。
僕は鞘ごと抜くと、期待に目を輝かせているリザに刀を渡した。いつもの人形めいた無表情は消え、尻尾があれば嬉しくてはち切れんばかりに振り回しているだろうに。
ふと、周りを見ると工房の視線が僕らに集まっていた。作業の手を止めてわざわざ集まってさえいる。
彼らの視線はリザの美貌と、刀を使いこなせるかどうかの二種類の興味が入り混じっている。
すると、隣に立った鍛冶王が僕を食い入るように見つめる。
威圧的ともいえる男からの視線を無視できるほど肝は据わっていない。僕は顔を上げた。
「どうかしましたか、王様?」
「いや、……先程の構え。あれは誰かから教わったやり方か?」
てっきり刀の感想を聞かれると思っていただけに予想していない質問に一瞬困惑した。王はそんな僕に構うことなく続けた。
「俺はここで打つ刀の殆どは売り物にしてねえ。時折、年に数本程度しか市場に回さない。打った刀は大抵自分で使いつぶすか他人に渡している。……その中の一人がさっきの構えを使う」
王の探るような視線が僕を見下ろしたが、僕には気にならなかった。気に留める余裕も無かった。
つまり、居合を知っているか、あるいは自分で編み出した人がこの世界のどこかにいる。
後者ならともかく前者ならその人は日本人の可能性が高い。リザが言う異世界人とは別の、もしかすると僕と同じような現代日本人かもしれない。
はやる心を押さえて王に口を開いた。
「……今のはたまたま思いついただけにしか過ぎない物です。その方の事は存じ上げません」
「ふん。……たまたまか」
「ちなみに王様。その方はどちらに居る方なのですか?」
王の視線が一層疑念を深めるような色を浮かべた。踏み込み過ぎたかと思ったが此処は一気に行くしかないと思った。
「王が武器を与えるということはオルドと同じぐらいの強者。同じ冒険者として興味があるんです」
「……そうか。……まあいい。奴が今どこにいるかはわからんが縁者がアマツマラの北西の森に棲む。興味があるなら行ってみるのもよかろう」
「ありがとうございます」
と、言い切る前に歓声が僕の言葉を掻き消した。
見ると、レティが投げた木片をリザが斬り終えている。だけど、それだけでこんな歓声になるだろうか?
答えは床に落ちていた木片が教えてくれた。
同じ大きさに六つに分かれた木片が床に散らばっていた。それを見ただけで鍛冶王は、
「やるな、其方の仲間も」
と、面白そうに呟いた。
遅れて僕もその意味に気づいた。リザは空中に投げられた木片を瞬時に三回切ったのだ。いつもと違う武器でありながらその腕前に衰えは無かった。
リザが刀を戻してファルナに渡した。
「プレッシャーかけんなよ、リザ」
「頑張ってね、ファルナ様」
少し引き攣ったような笑みを浮かべた、ファルナが鞘から刀を抜いて構えた。
「それじゃ行くよ、ファルナ様」
「来な!」
合図とともに三度宙を舞う木片。ファルナはその木片に向かって距離を詰めた。
そして、気合一閃。父親に似た風圧を放ちながら刀は木片を二つに分けた。ただし、ただ二つに分けただけでは無い。長方形の木片はより薄い長方形の木片二つとなって床に落ち、衝撃で割れた。
僕の様に長辺で適当に切ったのではない。回転する木片の短辺を狙って切ったのだ。その技量は僕と比べるまでも無かった。
「ほう。あの年でこの技量。しかも常に愛用する武器と長さも大きさも重さも違う中でこれとは。『紅蓮の旅団』もまだまだ安泰だな」
職人たちが刀を収めたファルナに向かって、いや、先程のリザにも向かって拍手を送る。彼らは口々に彼女たちの技量を褒め、感心したような言葉を述べた。
(最初に僕がやってよかった。あの二人の後だと自分の技術の無さが浮き彫りになっちまうよ)
情けない事を胸中で呟いてしまう。
「さて、とりあえず座りたまえ」
見学ツアーを終えた僕は工房の中にある鍛冶王の執務室に招かれていた。リザ達とは別行動になった。
先程のパフォーマンスを見た職人たちが彼女たちの事を気に入り、自分の武器や防具を見せたくなったそうだ。群がる職人たちに囲まれて身動きが取れなくなっていたのを見捨ててきた。
後で謝らないといけないなと思う。
「すまんな、うちの職人たちがあの少女らを捕まえてしまって。アイツらも日夜自分の作っている物が腕利きの冒険者たちにどう評価されるのか気にしていてな。それに将来有望な冒険者は職人にとって宝石の原石ともいえる。今のうちに唾を付けたいんだ」
(つまり、僕はお眼鏡に敵わなかったんですかね)
思わず心の中で愚痴ってしまう。だけど、当然だろう。剣術稽古なんて一回もしたことが無く、モンスターの攻撃を避けて手当たり次第に攻撃するか、《トライ&エラー》による死に覚えで見つけた攻略法によるごり押ししか戦術は持っていない。僕はまさにずぶの素人なのだ。
せっかくリザという人材が身近にいる事だし、彼女から剣を教わろうかなと思う。
王は壁にはめ込まれた金庫にいくつかの手順、傍から見ると何かしらの魔術的な事を行い、扉を開けた。丁寧な手つきで中身を取り出すと机の上に置いた。
それは日に焼けた羊皮紙の束だ。
どれも経年劣化でボロボロになりかけているが、それでも数百年前の人が書いたとは思えない程しっかりしている。
「これは……直接手に取っても大丈夫でしょうか?」
「固定化の魔法は掛けてある。それでも、取り扱いには注意してほしいがな」
気をつけます、と王に告げてから紐で括られた羊皮紙の表紙に目を落とした。
そこにはタイトルと名前が二種類の言語で書かれていた。
『KATANANOTUKURIKATA 刀の作り方 EIRI-KU 安城琢磨』
前半はエルドラド共通の文字、アルファベットで。そして後半は―――日本語だった。
「これが冒険王ことエイリーク・レマノフが残した『レシピ』だ」
王の言葉も耳を素通りしてしまう。僕の目は表紙の日本語に釘つげになる。
―――ああ、ここに。少なくともこれを書いた人は日本人だ。僕と同じ時代、もしくは同じ歴史を辿った日本かどうかは分からない。それでも、ここに見慣れて、そして渇望した日本の物がある。それだけで心が満たされそうになる。
「……おい、レイ? 大丈夫か、其方」
呼びかけられて王が目の前に居たことを思い出した。僕は慌てて、それでも手つきは慎重に羊皮紙を捲った。
そこにはイラスト付きの日本刀の作り方が細かく書いてあった。
玉鋼と呼ばれる材料の抽出方法からより良い物を選別する術。鍛錬、芯鉄、造り込みと言った下地作り。そして後半の素延べ、火造り、切先つくりと言った形成の手順。そして重要な焼き入れの項目では水の温度を細かく計測し、一つ一つ丁寧に出来栄えを記録してある。
そう、このレポートは言わば異世界エルドラドで日本刀を作り上げれるかどうかの実験レポートだ。日本で得た知識を下地に、この世界で経験したことをこの紙面に落としてある。
恐らく、僕のような素人でもこのレポート見て何回も試せばある程度の形をした日本刀を作り上げる事は可能といえる。それでもある程度だ。決して実戦には使えないだろう。
だけど、読み進めていくうちに違和感がしこりの様に大きくなる。
このレポートは全くの知識を持たない人間が書けるものでは無い。少なくとも刀剣の作り方に精通した人間がこの世界に来て一つずつ試していった結果使える技術を組み合わせて完成したレポートだ。
だとすると、この『安城琢磨』はその分野の知識を持っていたことになる。ならば、彼の居た時代は、一番可能性が高いのは戦国時代後期から江戸時代末期といえる。だけど、このレポートに使われている文字が現代仮名遣いであることがそれを否定する。
少なくとも『安城琢磨』は僕とさして変わらない時代から来たことになる。逆に考えるとインターネットが普及した現代、文字だけの知識ならいくらでも手に入り、その知識をこの世界で実践したというなら筋は通る。
筋が通らないのは、そう都合よくそんな知識を有した人間がこの世界に来たことだ。実践していない事柄の知識だけを詰め込んだという事実が僕に嫌な予感を抱かせる。
まるで―――この『安城琢磨』は異世界に来ることを予期して知識を手に入れていたような、そんな気がしてしまう。
(馬鹿な! いくらなんでも飛躍しすぎだ。もしかすると、そういった家系に生まれた子供だったのかもしれないし、学問や仕事がそっち向きの人生だったのかもしれない。そっちの方が可能性は高いはずだ)
そう、理性は訴えかけている。でも、このレポートの端々から感じるのは訳も分からずに異世界に来て混乱した人間の感情では無い。まだ誰も踏破していない雪原に足後を残す事への冒険心に溢れていた。
思わず、めまいがした。
途中まで読んでいたレポートから目線を上げた。僕を興味深そうに見つめていた王の瞳とぶつかる。
「なにか……読めたか。俺には未知の単語だらけで意味が全く分からん。唯一分かるのが数字ぐらいだ」
エルドラドと日本の共通項の一つに使われている数字の種類がある。どちらも算用数字を主として使っている。値札も全て算用数字だ。
所々に書かれている温度や材料の重さや個数にも算用数字は使われている。
この人はこの情報と図として描かれている絵から日本刀の作り方を独力で編み出したのか。なんという執念だ。脱帽してしまう。
「あの……そもそも『冒険王のレシピ』ってなんですか?」
僕は手にしたレシピに再度目をやりながら疑問を口にした。
「『冒険王のレシピ』とはエイリークが残した幾つかの遺品の一つを指す。全編を見慣れない土地の……いや、異世界と思われる言葉で書き記されたこのレシピは様々な物の作り方を記録した物だと言われている」
王はこともなげに異世界と口にした。もしかすると、冒険王が異世界人だという事は誰もが知っている事実なのかもしれない。後でリザ達に確かめないと。
「其方もギルドに登録した時に『冒険の書』なる手引書をもらったろ。あれは当時エイリークが共に旅した魔法使いと共に書いた物だが、その彼にエイリークはレシピを託した。後世、これを必要とする者が現れれば渡すように指示をしてな」
鞄の底に眠る『冒険の書』を思い出した。たしかに、あの本は執筆者が別にいるように書かれていた。
「そして、その魔法使いの死後。彼の弟子によってレシピは項目ごとに分けられ散逸してしまった。どうしてそうなったかは分からんが、そのうちの一つがこれに当たるというわけだ」
「王はどうやってこれを手に入れたんですか?」
「もう何十年前になるな。まだ王になる前に立ち寄った場所で開かれたオークションに出品されていてな。当時の自分の資産を全て売り払って購入したもんだ。その前の来歴については主催者が秘密にしたからよくわからんし興味が無かった」
懐かしそうに王は語った。そうなると、他のレシピの行方は追うことは難しそうだ。
落胆しつつ、僕は最後のページを捲り―――手を止めた。
そこには日本語で『安城琢磨』からのメッセージが書き込まれていた。血の様に真っ赤なインクで、走り書きの様に文字が乱れていた。先程までのページの文字とは似つかない、別人が書いてさえいるかのようだ。
『これを読める日本人に告げる。神を信じるな』
そう一言書いてあった。
(―――そんな事、分かってんだよ、『安城琢磨』。僕が知りたいのはアンタがどうしてそう思ったのかだよ)
ここに居ない、とうの昔に死んだ男へと言葉を投げかけた。当然、返してくれる人はいない。
僕はメッセージを深く刻み込むとレポートを王に渡した。
「大変貴重な物を見せて頂きありがとうございました。まったく読めませんでしたが冒険王の足跡の一端に触れられたと思いました」
「なに、貴重な魔人の血の代価だ。礼は不要だ。それにそう言ってもらえると見せた価値はあったといえる」
レポートを受け取った王は丁寧に金庫へと戻した。僕は立ち上がり、それでもと頭を下げた。
「本日は僕に時間を割いて工房の見学をさせて頂き大変ありがとうございました。友の分も礼を言わせてください」
王は嘆息した後に重苦しく、うむ、と僕の礼を受け取ってくれた。
「それでは僕らはこれでお暇させて頂きます」
「ああ、そうか。すまんがこの後、人と会うので見送りは出来ん。すまんな」
「いえ。本当にありがとうございました王様」
僕はお辞儀をしてから入ってきた方のドアを開けて執務室から出ていった。
レイが出ていくと王はもう一つの方のドアへと視線を投げかけた。すると、それを受けたかのようにドアが開いた。
部屋に入って来たのは王よりも大きな体を有した禿頭の大男。『紅蓮の旅団』団長のオルドだった。
彼は先程までレイが座っていた椅子に座ると机に羊皮紙の束を置いた。
「こいつが報告書になります。旅の間に起きた騒動についてはここに書いてありますが口頭での報告は要りますか? 陛下」
「短く纏めろよ。オルド」
ガラス棚から高級そうな酒瓶を数本掴み、小さなショットグラスを二つ持って王は体面に座る。二人の間に王と冒険者といった身分の壁は感じられないような気安さがあった。
証拠の様に王は自ら酒を注ぎ、オルドの方へと押した。
「私見ですが、南方大陸はいまきな臭さを感じますね。沿岸部の国々は一触即発。睨みあいをしてやがる。何かのきかっけでいつ戦争が起きてもおかしくはありやせん」
オルドは差し出された滑らかな琥珀色の液体を喉に流し込んだ。その焼けるような味わいを楽しんだ後、言葉を継ぐ。
「それにどこもかしこも魔力の減退を確認した。精霊祭でここに大量の魔力が流れ込んでいるのを差し引いても、ちょっと異常といえるとうちの副団長が言ってますよ」
「たしかにな。現に法王庁の星占いでも精霊祭は半年後のはずだった。なのに二か月前に突如、魔力の流れが急になり今の時期にずれたと通達があった。これも何かしらの異常だろう」
王もショットグラスに注がれた液体を飲み干した。
「それに加えてネーデの街でのゲオルギウスの襲来。こりゃ、いよいよ来るもんが来ちまったって奴ですぜ。―――っと。酔っぱらってしまう前にこいつを」
言うなりオルドは腰のポーチから小瓶を取り出し、テーブルに乗せた。
それは魔人の血だった。レイのよりも輝きは薄いが量は倍ぐらい違う。
「ゲオルギウスとの戦利品だ。要りますかい?」
王は小瓶を拾い上げると光に透かして丹念に調べ上げた。
「品質ではレイに劣るが……量は十分あるな。よし、買わせてもらう」
「ありがとうございやす! ……ちなみに、レイの奴と会ったんですか、陛下」
勢いよく頭を下げたオルドは顔だけ挙げて王に尋ねた。
「ついでにお前の娘とも会ったぞ。前はほれ、このぐらいの赤ん坊だったから、見た時にはファリスが蘇ったかと思ったぞ。母親に似て美人に育ったな」
「まったくですよ……所でそのレイなんですが」
「ん? ああ、お前の予測通りだろうな。あの少年は異世界人だ。『招かれた者』かあるいは『迷いし者』だろうな」
こともなげに王はレイの正体を看破した。オルドも予期していたのか驚くそぶりも見せない。
「少なくとも冒険王が異世界人だと口にしても驚かなった。だとすれば、かの者と同じ世界から来たのかもしれん」
「左様ですか……。あいつが転生者なら確実に『招かれた者』なんですけどな。それでアイツは『あの事』についてなにか口にしましたか」
「いや、何も言わなかった。己を異世界人だと知られない様に振る舞っているんだろ? もし『招かれた者』でも『あの事』は易々と口にできまい」
王が言うと部屋の中に重苦しい空気が立ち込めた。二人は深刻そうな表情で顔を見合わせる。
「とにかく俺はあの少年が『招かれた者』だと確信したら国を上げて援護する。お前も付き合えよ」
「無論ですとも、陛下。なにせオレたちに残された時間はそれほどありませんからね」
男たちは再度注がれた酒を飲み干し、胸中に燻る不安を流そうとした。
読んで下さって、ありがとうございました。
刀の製法は素人知識の為不正確かもしれません。ご了承ください。




