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試行錯誤の異世界旅行記  作者: 取方右半
第2章 祭りへの旅路
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2-26 奴隷商人

「それでは皆さん行きましょうか」


 ジェロニモさんを先頭に僕らはギルドを出る。精霊祭を目前に控えた街中は多種多様な人であふれかえる。人間種以外にも獣人種たちも足早に広場を横切る。


 そんな広場の外れ、ギルドの横に馬車を停めるスペースに僕らが乗っていた馬車が控えていた。御者台から降りていた御者がジェロニモさんに気づくと慌てて近づく。


「若旦那様。お疲れ様です。お次はどちらに向かいますか」


 痰の絡んだ聞き取りにくい声の男がジェロニモさんに問いかける。彼はしばし、思案したように押し黙った後、口を開いた。


「とりあえず、門外の特別地域まで向かってください」


「了解です。……そちらの若衆たちもですかい?」


「ええ。彼らとハインツを引き合わせます」


 御者は何か得心した様に頷くと、馬車が不用意に動かない様にしていた棒を車輪から抜くと御者台に座る。僕らも後方から馬車へと乗り込んだ。


 僕らが乗り込んだのを確認してから御者は手綱を引くと、馬が動き出した。整備された石畳の上を馬車が音を立てて進む。その振動を味わった途端、胃の中がせり上がりそうになる。


「ご主人様、大丈夫ですか」


 心配そうに覗きこむリザに大丈夫、と短く返答する。先程も廊下で倒れそうになり、階段を降りるのに肩を借りたのを見て、まだ僕の体調が万全では無いと思ったのだろう。彼女の手が鎧越しではあるが優しく背中を撫でる。


「話しには聞いていましたけど、馬車に弱いのは本当の様ですね」


「……お恥ずかしい所を見せてしまい、恐縮です」


 僕の姿を意外そうに見つめていたジェロニモさんが口を開いた。


「この馬車はギルドから借りている安物です。もしレイさんが自分の馬車を購入する時はちゃんとした馬車を買えば、揺れもここまでひどくなりませんよ」


「それは…ありがたい事をー!?」


 礼を言おうとすると、急に馬車が右へと振り回された。御者台から見える景色が右から左へと流れる。どうやら馬車は馬車専用の道路へと入っていたようだ。


 山の裾の築かれた街の為、急な坂道が存在する。馬車が上り下りするには不向きな道だ。そのために少し外れた所に馬車が往来できる道幅のつづら折りの馬車道があるのは頭で分かっていた。


(分かっていたけど、こんな曲がり角が急な坂道だとは知らなかったよ!!)


 心の中で叫ぶ。坂道を下る以上、幾らか速度が出ている上、右へ左へとカーブする道。当然馬車も右へ左へと曲がる必要がある。そうすれば当然馬車の中に居る僕らにも右へ左へと負荷が加わり、内臓が軋む。


 他の乗客たちは顔色を変えずに馬車の中で平静を保つ中、僕はただ一人この坂が終わるのを必死に祈っていた。




 九十九折りは四十分もかかってやっと終わった。もう二度とこの道は使わないと心の中で誓う。


 再び弧を描いて積まれた防壁を潜り、首都の外に作られた特別地域へと戻ってきた。ジェロニモさんは御者台へと指示を出す。


「店に戻らずに南の方。特別地域の左翼にある奴隷市場へと向かってください」


 御者は臨時の店が立ち並ぶ特別地域を迂回する様に移動する。平地、それも普通の地面の上に戻った事で生き返った僕は今のうちに聞きたいことを尋ねる。


「あのジェロニモさん、今から会うハインツさんってどういう人ですか」


 ジェロニモさんと親交のある奴隷商としか知らない為、人となりを知っておきたい。


「ハインツの事ですか? そうですね……良くも悪くも優秀な奴隷商人ですね」


 遠回しな言い方に僕は首を傾げる。ジェロニモさんは少し考え込んでから口を開いた。


「奴隷は商会ギルドが免許を発行した商人にしか取り扱えない商品です。そのため手荒に扱う事も無碍に扱う事もできません。商品の品質を維持する事が何よりも重要です。だからと言って奴隷に優しく過ると、つけあがる上必要経費が掛かります。……その前提で考えると、奴隷を生かさず殺さずの状態で維持出来る奴隷商人は優秀と言えますよね」


 僕は隣に居る姉妹に視線を送る。彼女たちはジェロニモさんの言葉に思う所があるのか表情を硬くする。自らも奴隷として過ごし、闇ギルドの奴隷商の元で過ごしていたため、ジェロニモさんのいう事が身に染みて理解できるのだろう。


「ハインツは先祖代々、奴隷に関係する商いを行ってきた一門に生まれました。彼の扱う奴隷を一言で表すと……奇抜・・ですね」


「奇抜ですか?」


 奴隷のセールスポイントとしては思いつかない言葉が出てきた。その間も馬車は進む。


「良い奴隷の特徴としては例えば、見た目が良い。良く働く。気が利く。あとは頑丈とかですね。ですがハインツはその辺りをあまり重視せず、奴隷の来歴。過去や身分を重視します。だからか、彼の取り扱う奴隷はどこそこの貴族の落胤とか、亡国の姫とか妙なのが集まりやすいですね。まあ、悪い奴じゃないんですが」


 苦笑いを浮かべたジェロニモさんが言葉を濁したのと馬車が目的地へと着いたのは同時ぐらいだ。

 馬車が止まると僕らは馬車から外へと降りた。最初に感じたのは匂いだった。悪臭とまでは行かないが、ひどく鼻に着く人の体臭。


 次に感じたのは視線・・だった。人の背丈よりも少しだけ大きい檻。三方は壁で仕切られ、唯一開いている正面は鉄格子で塞がれている。明かりがさしこまない檻の奥から獣じみた眼が僕へと突き刺さる。


 異世界に来た時に初めて感じた、敵意や殺意では無い。粘ついた、縋るような視線が僕の全身を捉えて離さない。まるで視線が鎖となって全身を縛る。


 咄嗟に彼らの視線から庇うようにリザとレティが立ちふさがってくれなかったら僕は呼吸をすることさえままならなかった。


「……落ち着いて下さい。……彼らの視線を受け止めすぎないでください。飲まれます」


 正面に立ったリザの青い目に僕が写る。ふと、右手に暖かくて柔らかい物が触れた。見ると、レティが僕の手を握っていた。


 レティはそのまま僕を引っ張り、檻から遠ざける。そうやって二人に気遣われてようやく、全身に張り付いた視線が消えた。


「フェスティオ様はああ言ったけど、やっぱり奴隷商にとって奴隷は幾らでも替えの利く商品。とくに労働奴隷は買値も売値も安いから酷い目にも合うの。だからああやってお金を持ってそうな人を見ると、自分を買ってほしくて必死に視線を送るの」


 檻から離れたレティは苦渋をにじませる。僕は周りを、奴隷市場を見渡す。精霊祭で綺麗に飾り付けられた街と違い、無数の檻が並べられた奴隷市場の空気は重く、息苦しさを感じる。行きかう人々の人相もきつく、とても堅気のような人間には見えない人も中には居る。彼らは光の差し込まない檻に近づき、奴隷の顔や歯、体つきを隈なく調べている。


 檻を覗いてた男が納得した様に頷くと、傍に控えていた商人に何か言う。商人は檻を開けると中から子供を一人引っ張り出して男の前に突き出した。男がまたしても頷くと三人は檻の横に建てられたテントの中へと消えていった。


 その際、子供の横顔が僕の視界に飛び込んだ。彼の表情は買われた事への喜びと、これから先の自分がどうなるのか分からない不安が混じり合った複雑な表情を浮かべていた。


 馬車から降りたジェロニモさんが御者に何かを指示してから僕らの所へとやって来た。彼の背後で馬車が何処かへと去っていく。


「馬車には帰ってもらいました。ここからなら歩いて帰れますしね。それではハインツを探しましょう」


 言うとジェロニモさんは先導する。遅れてやってきたリザと共に後に続く。奴隷市場は各奴隷商人が店の代わりに複数のテントを立て、そこを商談の場所として使う。その周囲を囲むように檻が置かれ中に何人もの奴隷が売られるのを待つ。


「外に並べられるのは大抵労働奴隷です」


 ハインツさんを探す為に奴隷市場をうろつく。その間も鉄格子越しに奴隷たちの視線が肌を差す。檻の中には子供や大人、男や女、人間種や獣人種など多岐にわたっている。一見するとバラバラな彼らに共通するのはその縋るような視線だ。テントを覗き、時折奴隷商人相手にハインツさんの店を聞くジェロニモさんに付き従うため、檻に近づく以上その視線から逃れる事は出来ない。


 顔を背けた僕にリザが口を開いた。おそらく、僕の気を紛らわせるためだろう。


「戦奴隷や性奴隷は大き目の天幕の中で上客相手にしか見せません」


「……君たちもそうだったの?」


 質問してから、何を自分が口にしたのか理解できた。だが、リザは気にした風も無く頷いた。僕が自分の迂闊さに後悔している間に、ジェロニモさんが奴隷商人に礼を言って戻ってきた。

 どうやらハインツさんの居場所を見つけたようだ。人ごみを縫うように先導すると彼を見失わない様に僕らは追いかけた。


 先導したジェロニモさんが足を止めて、天幕を見上げた。


「此処の様ですね……行きましょうか」


 僕らの返事を待たずに、ジェロニモさんが天幕へと入っていた。僕らもあとに続いた。


 円形の天幕の中は吊るされたライトによって照らされていた。僕らが入った事で吊るされた明かりが一瞬揺れる。天幕の中、地面に敷かれた絨毯の上で羊皮紙を見ていた男の視線がこちらを向いた。


 胡坐をかき脇息に肘を置いた男は羊皮紙を放り出した。メガネ越しに神経質そうな眼をこちらに向けた痩せすぎな男が口を開いた。


「よお、久しぶりだな、ジェロニモ。前の精霊祭以来か?」


「久しぶり、ハインツ。息災そうで何よりだ」


 絨毯の上を土足で踏み越えたジェロニモさんがハインツさんの前におかれた座布団の横に立つ。天幕の主が座るように促されてから彼も座った。


「どうだい? 儲かってるか」


「まあ、そこそこだな。俺たちは精霊祭前から商売ができる分今が一番の稼ぎ時。逆に言えば祭りが始まれば俺たちの方はだいぶ暇になっちまうがな。……てっきりその頃に顔を出すと思っていたが」


 懐から取り出したパイプの先端に火種を近づけた。中に入れてある煙草を炙るとパイプを唇に引っかける。彼の胸が膨らみ、開いた口から紫煙が零れ、甘い匂いが天幕の中に流れる。


「なに、魔水晶で頼んでいた件が思っていたよりも早く片が付きそうになってね」


 ジェロニモさんが首だけを後ろに向ける。合わせる様にハインツさんの視線が僕らを順番に見た。


「ふん。闇ギルドの奴隷商の奴隷か……いまの仮主はお前だな。ちょっと来な」


 手招きするハインツさんに従い、僕も絨毯の上を土足で歩く。彼は立ったままの僕を見て、座れ、と言うので絨毯の上に直接腰を下ろした。


「金は用意できたのか」


「ええ。一応」


 用心の為に持っている金額を口に出さない。もしも五百五十万ガルス持っていることを知られて、値段を吊り上げられるのは避けるためだ。


 僕を上から下までうさん臭そうにハインツさんは見た。その視線が本当に金を持っているのかと疑っている。横から庇うようにジェロニモさんが、


「金の事なら僕が保証する」


 と、言ってくれてようやく彼は納得した様に視線を切る。パイプに溜まった灰を皿に落とすと、彼は口を開く。


「とりあえず、流れを説明させてもらう。……まず、主なき奴隷を保護しているのはジェロニモだ。仮契約している主人はお前だがな」


 灰を落としたパイプでジェロニモさんと僕をそれぞれ指す。


「ジェロニモは奴隷の免許を持っておらんから代わりにワシの所有物として扱う。それからお前にこの所有権を売りつける」


「金額は幾らになりますか?」


「うちでは戦奴隷はレベルに対して三万ガルスだ」


 頭の中で二人のレベルを足して、三万を掛ける。


(百七十一万ガルスか。予想していた金額よりかは少なくて済んだな)


 胸をなで下ろしつつも、しかし、一方ではちょっと腹が立つ。目の前の奴隷商人はタダで引き取った商品を他の正規の商品と同額で売ろうとする。売り上げはそのまま利益となる、強欲なやり口だ。


 すると、メガネの奥で瞳を細くしたハインツさんは僕の不満を目ざとく見つけた。


「お前。何か勘違いしてねえか……言っておくがワシは今回の取引で一ガルスの儲けも手に入んねえぞ」


 捨て鉢の様に放たれた言葉に驚いて横のジェロニモさんを見た。彼は苦笑を顔に貼り付けながら肯定する様に頷いた。


「今回、彼は得た金の全てをギルドに提出することになります。そうでないとワザと闇ギルドに奴隷を売り、その闇ギルドの商人を殺して奴隷を奪い、その奴隷をタダで売りつけるという事をする輩が出てきてしまいます。なので、身の潔白を証明するためにも得た金はギルドに提出するんです」


「ワシらの商売はお天道様に盾突きゃ首を括るしかない。……その代り、その奴隷たちは正式な奴隷としてギルドに登録される。……普通なら奴隷商人が死んだり、主人が死ねば奴隷は解放されるんだが、今回は特例だ。本人の意を汲んでこんな面倒な事をするのに、こっちは一銭の得も出ないときたぞ」


「ありがとうございます。ハインツ様」


 毒を吐いていたハインツさんは礼を言われてバツの悪そうな顔をした。


「……ふん。まあいい。さっさと済ませるぞ。ジェロニモ」


 メガネの位置を押し上げたハインツさんがジェロニモさんに水を向ける。呼ばれたジェロニモさんは懐から丸めた羊皮紙を取り出す。ハインツさんの後ろに控えていた男性が羽ペンとインクを絨毯の上に置いていく。


 絨毯の上に広げられた羊皮紙にいくつか記入したジェロニモさんはハインツさんに紙を渡した。羽ペンも受け取ったハインツさんは同じようにジェロニモさんと同じように何かを書き込んだ。


「これでよし。次は代金だな。……お前。支払いは現金分割か? それとも手形か」


「あ、手形でお願いします」


 僕は懐にしまってある二枚の手形の内、鍛冶王の名が書いてある方を取り出した。額面は五百五十万ガルス。それをハインツさんに渡した。


 ハインツさんは書いてある名前を一瞥するとメガネの奥の目を見開き、驚いている。


「鍛冶王の手形か! こいつは良品だ」


 にやりと口の端に笑みを浮かべると、自分の懐から手形を取り出す。そこに自分の名前と捺印、それに五百五十万ガルスから百七十一万ガルスを引いた三百七十九万ガルスを額面に書き込む。


 それと同時に購入証明書と呼ばれる書類に自分の名前と僕の名前をそれぞれ書き込んだ。


「これはお前が大事に持っておけよ。写しはギルドに提出しといてやる。……これでその二人はお前の所有物となる」


 購入証明書の写しを裏から剝がしたハインツさんが宣言する。


 僕は受け取った購入証明書を鞄に仕舞い、新しく切られた手形を懐に仕舞った。


「それでだ。確かお前ら仮契約で対等契約なんだろ? ならサービスだ。ワシの所で契約のやり直しをしていくか」


「えっと……いいんですか? その、タダで」


「構わねえぇよ。どうせ契約の手数料なんてタカが知れてる」


 ぶっきらぼうに言い放ったハインツさんをジェロニモさんが笑みを浮かべて小声で、


「悪いやつでは無いでしょう」


 と、耳打ちした。


「この天幕の隣に奴隷紋を弄れる魔導士の婆が居る。そいつに契約の事を話してやるよ」


 絨毯から立ち上がったハインツさんの先導で僕とリザとレティが天幕の外に出た。ジェロニモさんは天幕の中で待つとの事だ。


 天幕の横に立っている小ぶりな天幕へと入った。


 鼻を突いた甘い匂いに眉を潜める。天幕の中は何かしらの香が焚かれており、置かれた調度品と曖昧って魔女の館のような印象を持った。


 特に水晶玉の前に座る、小柄な老婆の存在が余計に引き立てる。


「おや、クソガキ。今日は何の用だい」


「餓鬼扱いすんな、婆さん。……このガキどもの仮契約を破棄して本契約を結んでくれ。内容は主従契約だ」


 ハインツさんは吐き捨てる様に言うなり、すぐさま天幕の外へと飛び出した。入った時から匂いに反応して鼻を塞いでたのを見ると、この匂いが苦手なのだろう。


「ひょひょひょ! 相変わらずだねぇ、あの子は。さて、坊や共。主人になるのは誰だい?」


 背後のリザとレティの視線が背中へと突き刺さる。年老いた老婆の視線が僕の顔を舐める様に見た。


「ふむ。……とりあえず、水晶の前に座りなさい。そして手を水晶に乗せな。アンタらお嬢ちゃん共は坊やの背中に手を当てな」


 僕ら三人は言われた通りにした。水晶の前に座り、丸みを帯びた面に手を乗せた。鎧越しに二人の手を感じた。


「《紙よ、千切れろ》」


 宣言と共に精神力が老婆の体から漏れた。


「《契約に縛られし蛇よ、皮膚の下を這いる蛇よ》」


 老婆の詠唱と共に僕の体に変化が起きた。両出に巻き付き心臓へと潜りこんだ鎖が浮かび上がる。かつて壊れた馬車の中で見た契約の鎖だ。


「《呼びかけに応じねぐらへ戻れ》」


 皮膚の上を音も無く滑るように鎖が移動する。僕の両腕から引きはがされて水晶の中へと溜まっていく。おそらく二人を縛っていた鎖も水晶玉へと移動したのだろう。


 水晶玉の中で浮かぶ鎖を見つめた。


「これで仮契約は一度外されたよ。……手はそのままにしときな。《塒に戻りし蛇よ、呼びかけに応じよ》」


 老婆の詠唱が再開された。呼応する様に水晶の中の鎖が蠢く。


「《契約を結べ、主と奴隷に越えられぬ―――》んん!?」


 朗々と歌われた詠唱が突然止まる。瞼が降り切った老婆の目が見開いて水晶玉を覗いた。


 しばらく唸り声を天幕に響かせていた老婆がやおら僕を見据える。

 その視線を受けて、じんわりと嫌な予感が胸中で生まれた。皺だらけの唇がゆっくりと動いた。


「お主。……この世界の人間では無いな」


読んで下さって、ありがとうございます。


一部、奴隷に関する下りを訂正。

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