2-11 決闘 『後編』
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「そいじゃ、はじめ!」
ファルナの合図が戦いの鐘を告げる。
甲板の上で見物客に囲まれる中、先に動いたのはレイからだった。距離を詰めるなり、渾身の力を籠めて逆袈裟に斬りかかる。
様子を伺おうとしていたエリザベートの虚を突く動きだった。刹那に遅れた少女の迎撃は迫り来る斬撃を受け留めたが、振り切った一撃の前に体ごと弾かれる。
船縁へと吹き飛ばされたエリザベートは驚きを禁じ得ないでいた。
(―――まさか、初手からここまで思い切った事をするなんて)
黒髪の少年の穏やかそうな性格から想像もできない奇襲に、不謹慎ながらも興奮を覚えていた。斬撃を受け止めた右腕が痺れる。同じような一撃を貰ったら次は剣を手放すことになる。
しかし、彼女はあえて前進する。
全力で挑むと約束したから。
「《この身は一陣の風と為る》!」
エリザベートは自身の持つ技能を発動した。
名を《風ノ義足》Ⅰという。
両足に不可視の風が塊のように絡みつく。効果は短時間だけ脚部に風の力を宿す。DEXの上昇だ。
利き足に力を籠めて、前へ飛んだ。甲板を蹴った時に風が解放され、カタパルトのように少女の細い体は射出する。横幅15メートルの甲板をエリザベートは一足飛びで踏破した。一歩引いたところから見ていたギャラリーでさえその動きを視界に捉える事は出来ない。少女が反対側の船縁に音を立てて着地をしてから移動したことに気づいた。
そして、その時にはもう遅い。エリザベートは次の行動に出た。
着地した欄干を足場に少女は刃引きの剣を構えると弾丸のように飛んだ。狙うは無防備な背中を見せているレイだ。
エリザベートはぶつかる直前にブレーキをかけて止まるつもりでいた。この速度で斬れば、例え刃の無い剣でも重みと速度によって骨折では済まないと考えていたから。
誰が見ても背後からの奇襲は成功するかのように思えた。それはギャラリーの中でエリザベートの動きを視界に捉えていた『紅蓮の旅団』の冒険者たちなら尚更だった。
だけど、レイはあろうことか振り返った。
エリザベートの理性が全力で警報を鳴らす。レイの黒い瞳が正確に自分を捉えているからだ。破れかぶれでは無く、確実に自分を認識していると気づいた。
レイは手にしたバスタードソードを弾丸のように迫るエリザベートに向けて下から振り上げた。咄嗟にエリザベートも構えていたロングソードを振り下ろす。
迎え撃つ様に振り上げた少年のバスタードソードと弾丸のごとき突進を繰り出しながら振り下ろしたロングソードが甲板の中央でぶつかり合う。
カキン、と何処か澄んだ様な金属音を響かせながら両者の斬撃は相手を捉えずに終わる。
脚に纏った風の力が消えていくのを感じながら甲板を滑るエリザベート。咄嗟に空いた手でブレーキをかけながら先程と反対側の欄干に激突した。
すぐさま視線を中央に居るレイへと向けた。
少年はまだ剣を振り上げたままだった。
《風ノ義足》Ⅰのチャージは終えていない。だけど、今が好機と考えたエリザベートは持ち前の速度で無防備な背中を見せるレイへと駆けた。
その時だった。
晴れた空と同じ青い瞳がレイの頭上に何かが落ちてくるのを見たのは。
レイはその物体を見もせずに掴むと、くるりと反転するなり投擲した。
それはバスタードソードの刀身だった。エリザベートのずば抜けた技量は分厚い刀身をバターのように斬っていた。宙に舞った刀身が矢のように彼女目がけて飛んでいく。
「―――っ!」
エリザベートは言葉も出ない程動揺していた。迫りくる刀身にでは無く、無駄のない、流れるような動きを見せたレイに彼女は驚いていた。
まるで、全てを読んでいるかのような動きに、恐怖すら感じていた。
それでも、エリザベートもまた幾つもの死線を潜り抜けた猛者。刹那の間に余計な感情をそぎ落とし、自らに迫る刀身を最小限の動きで躱す。頭部に向かって矢のように放たれたから、撃ち落すのではなく首を傾けて躱した。
初めてレイの表情に戸惑いが浮かんだ。眉を顰め、顔をしかめて、まるで予想が外れたかのような表情を浮かべていた。
それは間違いなくレイが無意識に作り出した隙だ。
すでにエリザベートは自分の間合いにレイを捉えていた。右手に握りしめた剣を袈裟に振るう。
遅れて反応したレイは咄嗟に、それでいて慣れた様に左腕に装着している手甲で振るわれたロングソードを防いだ。
間髪入れずに少年は根元で折れたバスタードソードの残骸を投擲した。
確かに、持っていても無用の長物なのは分かるが、それでもこうも簡単に武器を放り投げるとは。
正当な剣術を仕込まれたエリザベートにとってレイの動きは理屈に合っていなくても流れに逆らわない、奇妙な美しさを感じていた。
とは言え、まだ戦闘中。彼女は手甲に阻まれたロングソードを躊躇いなく手放すと、上段へ向けた蹴りを下から放つ。
足刀は剣の残骸を弾き飛ばす。その勢いを使い、エリザベートはくるりと一回転する。縛ってある金のポニーテールがレイの眼前で遅れて回る。
後は、甲板に落ちるロングソードを拾い、一撃を放つ。それで終わりのはず。
だった。
だけど回り終えた彼女の目に飛び込んだのは左手でロングソードを掴んでいたレイの姿だ。
「悪いけど、借りるよ」
逆袈裟に振るわれる斬撃を目にして、彼女は本能的に叫んだ。
「《この身は一陣の風と為る》!」
詠唱と共に再び両足に風の力が宿る。すかさずエリザベートは斬撃に対して左足による上段蹴りを放つ。
振り下ろすロングソードと振り上げる脚甲が激突する。
勝敗を分けたのは風だった。
衝突した瞬間。足に絡みつく風が暴風となって甲板に吹き荒れた。
《風ノ義足》Ⅰの副次効果だ。本来、移動に使う力を攻撃に転用することで風を巻き起こす。ダメージを与えるような鋭い風ではないが、それでも相手の態勢を崩すくらいの力はある。
「な―――しまった!」
レイは目の前で発生した暴風に吹き飛ばされまいと足に力を籠めたが、その分意識がロングソードから離れてしまう。至近距離で暴風を受けた手からロングソードが落ちる。
すかさずエリザベートは追撃を仕掛けた。
発生した風に押されて甲板に叩きつけるように着地した左足を軸に、右足による回し蹴りをレイに叩き込んだ。
無論、風の力は残っている。
「ぐはっ!」
「―――あ」
短い、くぐもった悲鳴を上げてレイは解放された暴風に吹き飛ばされて欄干に激突した。運が悪い事に、丁度エリザベートが足場にした場所だった。
エリザベートの弾丸のような突進に耐えていたが、二度目の衝撃には耐えられずに音を立てて砕けた。
当然のようにレイは止まらず、海へと落ちていった。
「ちょ!! レイ」
「おにーさーん!!」
「レイ様!!」
立会人として成り行きを見守っていたファルナを始めとするギャラリーが船縁に殺到する。
彼らが海面を覗いても、見えるのは波を立てる青い海だけだ。
すると、後方で水しぶきが立った。状況を一つ高い所で見ていたオルドが海に飛び込んだ。
一同は祈るような思いで海へと潜ったオルドにレイを託した。
数秒が経ち、応えるように海面から放物線を描いて何かが落ちてきた。
甲板に落ちたのはレイだった。
意識が無く、ぐったりとした様子ではあるが呼吸もしている。
これでレイの七戦七敗が確定した。
もっとも、それを知るのはレイだけだったが。
ばしゃり、と音を立てて冷たい何かが顔にかかった。閉じていた目を急に開けると燦々と輝く太陽を直視してしまう。
「冷たい! 眩しい! しょっぱい!」
唐突に脳に送り込まれる情報の波に混乱する。顔にかかった水を拭うと、ツーンとした潮の香りがする。つまり、僕の顔面に浴びせたのは、
「海水かよ」
「バカ。海の上で真水を無駄には使えないだろ」
と、頭上から呆れが混じった声色が降り注いだ。見ると、バケツを手にしたファルナが呆れた様にため息を吐きながら立っている。
遅れて、状況が理解できた。
どうやら僕は再び負けたようだ。これで七敗目だ。
そして、気絶してしまったようだ。これで《トライ&エラー》を使っても巻き戻るのはここからになってしまう。
そもそも、今回僕が試しておきたかったことは自殺と事故死の線引きを図る事だ。
定義からすると自殺とは、字のごとく自らを自らの手で殺すことになる。ロープを用意して首を吊れば自殺。ナイフで血管を切れば自殺。毒薬を飲めば自殺。これらは試していないが、やれば『使用不可』が出るパターンだと推測した。
では、事故死はどうなるのか。例えば断崖絶壁から落ちて死亡した場合はどうなるのか。誰かに落とされたのなら他殺。自分で落ちたなら自殺という風に簡単に分けられるのか。そこに、例えば誰かから逃げている最中に足を滑らしたなら、それは自殺では無いと《トライ&エラー》が判断するのかどうか。
この疑問を解決するために、僕は決闘を利用することにした。彼女と戦っている最中に誤って転落。重たい鎧を着込んでいる為、海に落ちれば溺死となると踏んだ。事実、これまでの六戦は目論見通りに死んだ。戦闘前に前もって重りになりそうな金属製の重しを体の各部に仕込み、海に落ちる寸前、体内から息を吐き出した。出来る限り溺死しやすいように仕込んだのだ。
結果は御覧の通り、《トライ&エラー》は『使用不可』とはならなかった。かといってこれだけで事故死は自殺に含まれないと判断を下すのは早い。
早いと考えた理由はオルドだ。彼は律儀に、そして真剣に僕を助けに海に飛び込んできた。何回かはすんでの所で助けられそうになった。オルドが飛び込んだのは戦いの最中の不幸な事故と判断したからだろう。自殺志願を救いに来るほど、お人好しとは思えない。つまり、事故死は誰かが事故だと判定しないと事故死とならない可能性が浮上したのだ。
ちなみに、今回の戦いで救出に成功した理由は海に落ちる前に気絶した僕が空気を吸っていた事と、衝撃で体に仕込んで重りもどこかへ吹き飛んでいたからだろう。
「……完敗だな」
甲板に仰向けに寝転び、晴れた青空を見上げる。七つの負けは無駄では無い。だけど、彼女の牙城を崩し切る事は出来なかった。
エリザベートの戦闘スタイルは足を絡めた正当な剣術だ。本人のDEXが高いのと技能が効果も相まって剣の間合いに居るはずなのに霧を掴むかのように捉える事が出来ない。
攻めようとすれば完璧な受け流しで態勢が崩され、反対に彼女が攻撃に回れば苛烈な攻めの前に為す術が無い。
極めつけは躊躇いなく武器を手放して放つ正確無比な足刀に僕は何度も膝を屈した。最後になってようやく技能を使った特殊な蹴り技を引き出せたのが収穫と言える。
敗北に打ちひしがれていると、エリザベートが倒れている僕に近づき、しゃがみ込んだ。西洋人形を思わせる整った容姿に汗が浮かび、息を乱している。彼女の顔が至近距離に現れ、驚いて硬直した。
見上げていた青空を固めたような青の瞳が気遣わしげに僕を見ている。
「大丈夫ですか、レイ様? 追い詰められて、つい寸止めを忘れてしまいました。……申し訳ありません」
「本当だよ、お姉ちゃん。楽しいとつい羽目を外そうとする癖は直した方が良いよ!」
レティが怒ったように言うと、姉はしゅんと落ち込んだように項垂れた。もし、動物の耳が生えた種族だったら間違いなく折れているだろう。
「まあまあ。あんだけ、凄い決闘だから、つい寸止めルールを忘れてもしかたないっちゃ仕方ないさ」
取り成すようにファルナが締めた。彼女は周りに意見を求める様に目線を送ると、ギャラリーも口々に僕らを褒め称える。
「たしかにな。あれだけの決闘、久しぶりに見たぜ」「レベル差が20もあるとは思えない戦いでしたわ」「勝った方も凄い蹴りだけど、負けた方も頑張ってたよな」「健闘」
商会の商人や水夫だけでなく熟練の冒険者にも褒められて僕らは耳を赤くする。
すると、注目を集める様にジェロニモさんが手を叩いた。みんなの視線が彼に集まる。
「良い戦いでした、レイさん、エリザベートさん。でも、熱くなりすぎて、ほら」
僕らは視線を促された方へと向けた。見ると、欄干の一部が大きく破損していた。恐る恐るジェロニモさんの方を向き直ると、彼はにっこりと笑い、
「修理をお願いしますよ」
と、穏やかな口調だが有無を言わさない迫力を込めて言った。
僕らはそろって首を縦に振るしかできない。
東へと進む帆船から金槌の音が響く。僕とエリザベートは壊した船縁の欄干部分を修理していた。船倉に積んである補修用の木材を持ち出し、砕けた部分を一部切り取り、長さを調節して釘で打ち付ける。
背後では船長の指示に従い水夫たちが忙しなく帆を動かす。船の上では彼らが主役だ。常に水平線を睨み、風を読み、航路を進む。
『紅蓮の旅団』を始めとする冒険者たちはそんな水夫の邪魔にならないように船室にこもったり炊事洗濯をかってでる。もちろん荒事専門の集団だけにいつでも戦える準備は抜かりなく済ませている……はずだ。
船尾で持ち込んだ酒樽から一人で酒盛りを始めたオルドの下手な鼻歌が流れてくると、こめかみから汗が流れる。
「……先程は驚きました」
ぽつり、とエリザベートが作業の手を止めて呟いた。何を言いたいのかわからずに、僕も作業の手を止めて彼女を見た。
「ほんの十日程前はフュージョンスライムに追われていた人が私とあそこまで対等に渡り合えたなんて……正直ショックです」
肩を落としている彼女の表情から本気で落ち込んでいると察した。
僕は首を横に振って彼女を否定する。
「そんな事無いよ。必死にやってようやくあそこまで出来たんだ。大体、そっちこそまだ隠している物があるでしょ?」
元からの取り決めで魔法は使わなかったがそれ以外にも切り札を持っているような彼女に探るように尋ねた。けれど彼女は黙っているだけで否定も肯定もしない。黙って作業の手を再開する。僕も釣られて手を動かす。
必死にやっているというのは嘘では無い。なにせ負けるたびに死んでいるのだから。
笑えない冗談は置いとくとしても、僕としての実感はまだ対等に戦えたとは思えていない。
回数を増すごとに攻めも受けも激しさを増し、冴えわたる反射神経はまだ余力を残しているように思う。なにより、僕が先手を取れていたのは最初の奇襲じみた一撃があったからだ。
普通に考えれば、相手の出方を探るような場面で反対の行動をとったからこその奇襲。二回目の戦いには使えない戦法だ。
それどころか、今回の結果を受けて警戒度は上がるだろう。そうすれば僕にとって益々やりにくくなる。
二人で黙々と仕事に集中した結果、壊れた欄干は修復できた。多少、他とは色合いが違うがこれぐらいは許してもらわないといけない。僕は甲板に上がってきたジェロニモさんに作業が終わった事を告げた。
「はい、分かりました。それでは道具を片付けて、しばらく休憩していて下さい」
穏やかに言われてほっと胸をなで下ろす。ただでさえキャラバンに迷惑を掛けていた分、ここでも船を壊していたから放り出されはしないが何か罰をくらうのではないかと内心焦っていた。
「それでは、レイ様。私はレティの所に戻ります」
ジェロニモさんの言葉を伝えるとエリザベートは使った道具を持って船室に降りようとして、足を止めた。
「それで、二回目の戦いはいつにしますか?」
言われて僕はしばらく考え込んでから口を開いた。
「次の決闘はシュウ王国の首都に着く前の日。その時の状況次第だけど明るい時間帯にしよう」
「……分かりました。……レイ様。貴方がそれまでの間にどんな策を思いつくのか楽しみにします」
いつもの人形めいた無表情では無く戦いを愉しむ、艶っぽい熱を携えた妖艶な笑みを浮かべていた。そして、彼女は船室へと降りて行った。
「……すっげぇバトルジャンキー」
「だな。ありゃ強くなるためならどんな事も厭わない強敵だぜ」
「っと! オルド」
いつの間にか僕の背後にオルドが立っていた。肌を余すところなく真っ赤に染めた大男は楽しげに僕を見下ろしていた。
「と言うか待て、レイ。前から思っていたが、何でおめぇはオレの事を呼び捨てなんだ?」
「初対面の人間をボールのように放り投げる人に敬称を付けるほど人間は出来てないから」
「はっはっはっ。お前あん時の事、まーだ根に持ってんのか! 肝っ玉がちっせいぞ」
楽しそうに笑うオルド。酔っぱらっているせいかいつもよりもテンションが高いように見える。一しきり笑い終えると、彼は急に真面目な顔を浮かべて僕を見下ろす。
「―――お前、いまのまんまじゃ、あの嬢ちゃんに勝てねえよ」
「それは―――」
言葉が継げないほど、力強く断言された。それぐらい指摘され無くても自分でも分かっている事だ。エリザベートと何度やっても、何をやっても、おそらく勝てないだろう。
「レベルの差、能力値の差、技能の差、技術の差、経験の差」
オルドは指で折りながら数える。僕の勝てない理由を羅列していく。
「そして何より、心構えの差だ。……心当たりがあんだろ?」
五本の指を折ると握り拳を構えて、僕の胸を軽く打つ。胸当てが鈍い音を立て、揺れる。
じんわりと、衝撃が体を伝うのと同じようにオルドの言葉が心に染み込む。
確かに、僕は負けてもいいと思い戦っていた。でも、彼女は、エリザベートは僕に勝って自分の運命を切り開こうとしていた。
透き通るような青い瞳をまっすぐに向けて、僕を見ていた。
一方で僕はどうだ?
最初から《トライ&エラー》の力に頼り、彼女の行動を一つ一つ確かめるようにして、まるで答えを見てから問題を解くような真似をしていた。
どうして真正面から彼女を越えようとしなかったのか。自分が恥ずかしくなってくる。
「―――勝ちたいか?」
そう、オルドが言った。見上げると、彼の瞳に何処までも強い光が見えた。
まるで、僕の心を読んだかのように、彼は繰り返した。
「あの嬢ちゃんに―――勝ちたいか?」
気が付くと、僕は首を縦に振っていた。この世界に来てから初めて、誰かに勝ちたいと強く願う。
生きるために戦うのではなく、勝つために戦いたいと思っていた。
体の内に焔が宿ったかのように熱く、燃えるかのようだ。
そんな僕を満足そうに見つめると、オルドは分厚い胸板を丸太のような腕で叩いた。
「だったら、この『岩壁』のオルド! てめぇに修行をつけてやるよ!!」
読んで下さって、ありがとうございます。




