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Over In Dragon〜悲しみから生まれた絆…〜  作者: みけ猫 ミイミ
第1章〜旅路の果て

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フードの下の素顔{済}

涼香(バルロス)たちはガディスを問い詰めていたが……。

 ここは、涼香たちがいた森より北に位置する草原。


 涼香(バルロス)は、要たちのいる場所まで辿りつくと、担いでいたガディスを下ろし座らせた。


 すると、要とクルテルが涼香の方に近づいてきた。


「涼香?んー……バルロスか?」


「ああ、そうだ。だが、それにしてもこの身体は疲れる。しかし、まだ涼香と入れ代わるわけにはいかぬ。その男に聞くことがあるからな」


 涼香(バルロス)は、ガディスをフード越しで見下ろしている。


 ガディスは上目づかいで、涼香(バルロス)のフードの下の顔をみようとしていた。


(やはり、みえん!……)


「なにが知りたい。その前に、なぜ俺は縄でしばられている⁉︎」


「確かに、なんでガディスをしばってるんだ?」


「それは用心のためかと」


「ああ、クルテルその通りだ。それにガディス。お前に聞きたいこととは、我々のあとをなんの目的がありつけてきたのか。それと何故、助けたのか?」


「……さあな。なんのことだ?助けたのは、たまたまだ……」


「なるほど。確かに、よく考えてみるとおかしいよな。偶然ここに、涼香をバルロスの生贄にしようとした国の奴がなんでいるのか」


 要はガディスを不思議そうにみている。


「さて、どうする。この様子では、本当のことを言ってくれそうにないが」


「どうしましょうか。それに、早くエルラスタに向かいませんと、日が沈んでしまいます」


 涼香(バルロス)は辺りを見渡した。


「確かにな。それに、別のブレグラン国の奴らと遭遇でもしたら厄介だ」


 そう考えながら涼香(バルロス)は深く溜息をついた。


 すると、一迅の風が吹き涼香のフードをめくる。


 涼香(バルロス)は慌ててフードを被った。


 しかし、時すでに遅くガディスに素顔をみられてしまった。


(……ちょっと待て⁉︎龍と同化し龍化はしているものの。なるほど……。これはもとがいいのか、思っていた以上だ。

 それに、この辺の女よりも遥かにカワイイ。これで龍化さえしていなければ)


 ガディスは涼香をみつめている。


「そういえば、さっきブレグランの奴らに襲われていた時。俺たちのことを、知られるとまずいって言ってたよな」


 しかしガディスは涼香にみとれていたため、要の声が聞こえていなかった。


「おい!聞いてるのか。ん?」


 なんの反応も示さなかったので要はガディスの耳元で、


「わっ⁉︎」


 と大声で叫んだ。


 するとガディスは要に耳元で大声で叫ばれたため、


「……⁉︎」


 ガディスはなにも言えずそのまま倒れる。


 そしてガディスは我にかえり、


「クッ……。おい⁉︎要。俺の耳がおかしくなったらどうするつもりだ」


 ガディスは倒れたまま要を横目でみた。


「さあ、知らないなぁ。話を聞いてない、ガディスが悪いんじゃないのか?まさか涼香にみとれてたんじゃねぇよな⁉︎」


「さあ、どうだろうな」


 ガディスは要をみて、ニヤッと笑みを浮かべた。


「ガディス。もしそうだとしても……お前に涼香は……。あーいや俺は……」


 要はなにかを言おうとしたが、顔が赤くなりガディスから目をそらした。


 そして、しばらく涼香(バルロス)たちはガディスを問い詰めていた。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『なるほど。これはなかなかカワイイ。その辺のものとは比べものにならん』…by,ガディス


『ガディス!お、お前なんかに……涼香のことは……』…by,要


『ん?なんのことだ。俺はこのティーカップのことを言っていたのだが。フッ、なるほど。要、お前が涼香をなぁ。キラ!(。・д´・。) ほほぅ……』…by,ガディス


『((ヽ(゜ω゜;;;)ノノ))……いやそれは……』…by,要


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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